MBS大吉洋平アナウンサーの「温泉書き流し」

岡山県真庭市「湯原温泉 砂湯」 露天風呂“西の横綱”は柔らか〜い

[ 2018年5月23日 12:48 ]

顔が日焼けするくらい、露天風呂“西の横綱”砂湯を満喫しました
Photo By 提供写真

 「西の横綱」と呼ばれる露天風呂があるのをご存知でしょうか。岡山県北部にある湯原温泉の名物「砂湯」です。川底から砂を噴き上げるように湧いていることからこう呼ばれています。

 古くから「たたら製鉄」が盛んで、多くの労働者が湯治場として骨休めをした湯原温泉郷。老舗旅館が立ち並ぶ静かな宿場町を旭川沿いに歩いていくと中国地方一の貯水量を誇る湯原ダムが姿を現します。道はダムが見えたあたりで行き止まりになっていて、初めはどこに露天風呂があるのか戸惑いました。

 しかし、あまりにも当然のように周辺の景色にとけ込み、ボーっとしていると見落としてしまいそうな湯場が目の前に広がっていたのです。簡素な脱衣所のみ。受付も無ければ仕切りもありません。誰もが無料で入れる混浴温泉です。嫌ならお帰り下さいとでも言い放ちそうな堂々たる砂湯の姿には風格があり、横綱と称される意味が分かりました。

 石で区切られた湯船は、それぞれに「美人の湯」「子宝の湯」「長寿の湯」と名前が付いています。体が温まったら湯から上がり、木々を揺らすそよ風に身を委ねます。しばらくしたらまた無色透明の柔らかい砂湯の中へ。繰り返すうちに時間を忘れ、私は今回鼻の頭が真っ赤に日焼けするほど楽しんでしまいました。皆様もぜひ、西の横綱に勝負を挑んでみてはいかがでしょうか。

 ◆砂湯メモ 岡山県真庭市を流れる旭川の湯原ダム直下にある。入浴料は無料で基本的に24時間利用できるが、毎週水曜日の午前中と毎月第1金曜日の午前10時から午後2時まで清掃。問い合わせは湯原観光情報センター(電)0867(62)2526。

 ◇大吉 洋平(おおよし・ようへい)1985年(昭60)8月23日、兵庫県生まれの32歳。甲南大卒。08年、MBSに入社。高校時代にオーストラリア、大学時代は米国にそれぞれ1年留学していたことから英語でのリポートも得意。担当番組は「せやねん!」、「ちちんぷいぷい」など。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る