龍真咲 後半を「客席で見るのが楽しみ」

[ 2016年6月7日 05:30 ]

退団後のひそかな楽しみを明かした龍真咲
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 劇団100周年を担った最後のトップスター、月組龍真咲のサヨナラ公演「NOBUNAGA<信長>/Forever Love!!」が10日、兵庫・宝塚大劇場で開幕する(7月18日まで。東京公演は8月5日~9月4日)。天下統一を夢見て突き進んだ織田信長と、トップへの階段を猛スピードで駆け上がった龍自身の姿を重ね合わせたロックテイストの日本物になるという。

 昨年12月に行われた退団会見では、いたずらっぽく「結婚準備です!」と退団理由を語った龍。その場にいた人間なら冗談であることは明らかだったが、信じたファンもいたらしく「親からも電話がかかってきて“アンタ、うそはアカンで!”って。すいません。結婚は…しばらくしないです」と“訂正”した。

 今のところ退団への寂しさもないらしく、千秋楽の涙の予感もゼロ。「年内はダラダラ、ゴロゴロしたいですね。テレビをずっと見てクリスマス、お正月を普通に過ごしたい」と笑った。龍が退団すれば、コンビを組んできた愛希れいかと、入団9年目の珠城りょうがトップコンビを組み新しい月組をつくっていく。「若いトップなので大変なこともあるでしょうけど恐れず、自分の信じた道を進んでほしい。それを温かく客席で見る日が楽しみです」。バトンを託す後輩への言葉も忘れなかった。(土谷 美樹)

 ★龍 真咲(りゅう・まさき)12月18日、大阪府東大阪市生まれ。城星学園高を経て01年初舞台。月組に配属。07年「パリの空よりも高く」で新人公演初主演。12年「ロミオとジュリエット」でトップスターに。14年4月、劇団の100周年記念公演を担った。身長1メートル71。愛称「まさお」。

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