月組・英かおと 楽しんで吸収7年目の初主演

[ 2019年10月19日 05:30 ]

ラストチャンスで新人公演の主演をつかんだ英かおと
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 月組の英(はなぶさ)かおとが22日、兵庫・宝塚大劇場で行われる「I AM FROM AUSTRIA」の新人公演(東京宝塚劇場は12月12日)で初主演に抜てきされた。入団7年目、ラストチャンスでつかんだ大役に英も驚きを隠せず。「最初に聞いた時は心臓がドキドキ。現実になったことが信じられない」と声も上ずった。

 長い手足に抜群のスタイル。それでもなかなか機会に恵まれなかった。「諦めたら最後」と、誰よりも早く稽古場に来て、劇団レッスンは片っ端から出席した。自分を追い詰めていたかもしれない。「考え方が狭くなっていたかも」と振り返る。焦りがなかったわけではないが、最近は「楽しむことが一番大事」と柔軟に考えられるようになったら「いろんなことを吸収できる自分がいた。意欲的になるし、幅も広がったような気がします」と様々な事がうまく回り出した。

 「今までは主演する方に対して、どう自分が芝居をしたらいいか?という作り方でした。いざ、自分が真ん中に立つ時、どうしたらいいかをしっかり学びたい」。

 入団7年目までしか出演できない新人公演。そこで主演するか、しないかはその後の宝塚人生を大きく変える。英のように、ラストチャンスで初主演した紅ゆずるは、その後またたく間にスターの階段を駆け上がりトップスターに上り詰めた。英もエネルギーのこもった初主演を見せてくれるに違いない。(土谷 美樹)

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