花組・華優希 古風に輝く新時代トップ娘役

[ 2019年8月24日 05:30 ]

ほんわかした雰囲気が印象的な花組新トップ娘役・華優希
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 花組トップスター明日海りおのサヨナラ公演「A Fairy Tale/シャルム!」が23日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した(9月30日まで。東京宝塚劇場は10月18日~11月24日)。

 明日海にとって4人目の相手役となるトップ娘役・華優希(はな・ゆうき)にとっては、これが大劇場でのお披露目公演。明日海演じる「青い薔薇の精」に恋をし、心通わせる少女シャーロットを可憐に演じている。7歳から、最後は57歳まで演じ「声色だけ変える、みたいになると中身が空っぽになっちゃうので日々、明日海さんと心を通わせるように。毎日がドキドキです」とほほを赤らめた。

 ゆったりとしたペースでほんわか話す姿が印象的。祖母の代からの宝塚ファンで、2階席の最後列で初めて見た「ロミオとジュリエット」で自身も夢中になった。目指す娘役像は「そこに花がポッと咲いているような、男役さんありきの娘役でいたい」と、最近では珍しい古風なタイプだ。

 明日海を送り出した後は、次期トップ・柚香光(ゆずか・れい)の相手役として新たな花組の歴史を紡ぐことが決まっている。しかし、華は「もちろん、あんなステキな方の相手役を務められるのは感謝しきれないぐらいですが、今はまず、この公演に集中したい」とかみしめるように話した。(土谷 美樹)

 ◇華 優希(はな・ゆうき)11月13日生まれ、京都市出身。立命館高を経て14年初舞台。花組配属。17年「邪馬台国の風」で新人公演初ヒロイン。同年「はいからさんが通る」で柚香光を相手に初ヒロイン。身長1メートル62。愛称「はなちゃん」。

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