憧花ゆりの デキる女子の第二の人生に注目

[ 2019年8月17日 05:30 ]

退団後初めて東阪でライブを行う憧花ゆりの
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 元月組組長で娘役スターだった憧花ゆりの(38)が9月8日、東京・銀座の「シャンソニエ蛙たち」で、29日には大阪・茶屋町の「Bonilla」で退団後初めて東阪でライブを行うことになった。クラシックにジャズ、シャンソン、ポピュラーと自ら構成したステージでは多岐にわたった楽曲を披露するという。

 憧花は昨年11月、大作「エリザベート」で「ずっと演じてみたかった」というヒロインのしゅうとめ・ゾフィー役を最後に退団。在団中は高い歌唱力と印象的な役の数々でファンの心をとらえ、組長として舞台などでのよどみなく、理路整然としたあいさつなどで〝デキる女子〟として知られていた。

 「組長になってからは我慢もたくさんしなければならなかったけれど、人間力はついたかな。舞台に立てたとか、大きな役が付いてうれしいということ以上に、人との関わりの中でいろんなことを学んだ気がします」。

 退団後の半年で「在団中にやってみたいな、と思うことを駆け足でしたが、全部やってみました」。発声の見直し、ヨガの勉強、ロンドン、ニューヨークでミュージカルを見まくった。「宝塚で得たことを生かして仕事することもできたかもしれないけれど、それでは新しい世界が広がらない気がして」と、大阪芸大芸術学部音楽学科の通信制に入学。今後は定期的にライブをやりながら、中学・高校の音楽教師の免許も取りたいという。デキる女子の第二の人生は可能性も無限大だ。 (土谷 美樹)

 ◇憧花 ゆりの(とうか・ゆりの)1981年(昭56)3月25日生まれ、神戸市出身の38歳。兵庫県立鈴蘭台西高を経て00年初舞台。月組配属。13年副組長になり16年、組長に18年11月退団。身長1メートル63。愛称「すずな」。


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