珠城りょう(下)美弥さんを一番いい状態で送り出したい

[ 2019年3月23日 12:05 ]

「夢現無双/クルンテープ 天使の都」   ~4・15宝塚大劇場、5・3~6・9東京宝塚劇場

美弥るりかへの感謝の思いを口にする珠城りょう
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 兵庫・宝塚大劇場で上演中の話題作「夢現無双/クルンテープ 天使の都」(4月15日まで、東京宝塚劇場は5月3日~6月9日)は、月組トップスター珠城りょうにとって、大きな節目の作品でもある。

 相手役となる新トップ娘役・美園さくらの大劇場お披露目公演であること、さらに長く自身を支えてくれた人気スター・美弥るりかの退団公演でもあり、心に秘めるものは深い。

 特に今回、珠城演じる武骨な宮本武蔵に対し、クールで洗練された佐々木小次郎を演じた美弥には「本当に心から感謝しています」と頭を下げた。若くしてトップに就いた珠城をこの2年半、最も近いところで支えてきた美弥。「あれだけ繊細に芝居を作る方はなかなかいらっしゃらない。美弥さんと私は持ち味も違うし、だからこそできた作品もいっぱいあった。美弥さんと出会えたことが私の宝塚人生において凄く大きな財産」と感謝した。

 去る者がいれば、新しいスターも誕生する。「卒業していく人々の思いを、私たち残される人間がしっかり受け止めて次に残していく義務がある。だからこそ、一番いい状態で送り出したい」。こんな思いが105年の歴史を誇る宝塚をつくり上げてきたのだろう。(土谷 美樹)

 ◆珠城 りょう(たまき・りょう)10月4日生まれ、愛知県蒲郡市出身。光ケ丘女子高を経て08年初舞台。月組配属。10年「スカーレット・ピンパーネル」で新人公演初主演。13年「月雲の皇子」でバウホール初主演。16年9月、天海祐希の入団7年目に次ぐ同9年目という早さでトップスターに。身長1メートル72。愛称「りょう」。

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