珠城りょう 19日歌手デビュー 宝塚元月組トップスター“武器ジェンヌ”が「一味違う」新境地へ

[ 2022年10月7日 04:55 ]

ポーズを決める珠城りょう(撮影・会津 智海)
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 宝塚歌劇団の元月組トップスターで女優の珠城りょう(34)が、10月19日に歌手デビューを果たす。アルバムを2枚同時リリースし、併せて全国ツアーを敢行する。「宝塚の時とは一味違う珠城りょうとして、歌と音楽を楽しんでほしい」と呼びかけている。

 新アルバムはオリジナル曲を集めた「Freely」とカバー曲を収録した「Shine」。昨年11月頃から半年以上かけて制作。「お客さんの前で踊りながら歌うのはやってきましたが、スタジオでヘッドホンを着けての歌唱は初めて。慣れない環境で大変でした」と振り返った。

 宝塚時代は、恵まれた体格にダイナミックなダンスで男役として人気を博した。アクションも得意なだけに武器を使用した役柄も多く“武器ジェンヌ”の愛称でも親しまれてきた。力強い歌声は新アルバムでも健在。ダンスナンバーからバラードまでさまざまなジャンルの曲を歌い分けている。

 カバーアルバムはスピッツの「春の歌」や今井美樹(59)の「PIECE OF MY WISH」などを収録。「男役として宝塚に入る前からカラオケなどでは男性の曲ばかり歌ってきた。自分が女性の曲を歌うなんて…。とても新鮮で貴重な経験でした」とはにかんだ。

 昨年8月に宝塚を退団して以降、ミュージカルだけでなく、テレビドラマやストレートプレーなど新たなジャンルへの挑戦が続いている。「この一年は、何をやっても面白いなと感じていました」と充実感をにじませた。

 そんな中、11月10日の東京・府中の森芸術劇場を皮切りに、大阪、愛知とコンサートの全国巡業も実施。「(宝塚時代に)10年以上、歌をやってきた。衣装やメークが当時と違うのは不思議な感覚ではありますが、今回は純粋な音楽の素晴らしさを届けたい」と抱負。「宝塚時代のファンの方や、最近の新たな活動で知ってくださった方まで、音楽を通じて日頃の恩返しができれば」と力を込めた。

 ◇珠城 りょう(たまき・りょう)1988年(昭63)10月4日生まれ、愛知県出身の34歳。06年に宝塚音楽学校に入学し08年初舞台。月組配属。16年9月、天海祐希の7年目に次ぐ入団9年目というスピードでトップスターに。21年8月に退団し、今年4月期のTBS日曜劇場「マイファミリー」でドラマデビューを果たした。特技はスキー、殺陣。身長1メートル72。血液型B。

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