帆純まひろ 「花組男役」の誇り胸に、憧れ明日海の役「力強く演じたい」

[ 2019年2月23日 11:59 ]

新人公演「CASANOVA」(2・26宝塚大劇場、4・11東京宝塚劇場)

大作「CASANOVA」で新人公演初主演を射止めた帆純まひろ
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 美形男役として早くから人気だった花組若手スター・帆純(ほずみ)まひろが2月26日、兵庫・宝塚大劇場で行われるミュージカル「CASANOVA」の新人公演で初主演に挑む(東京宝塚劇場は4月11日)。

 入団7年目での大役。配役を聞いた時は「素直にうれしかった、というのが一番の気持ち。でも同時にプレッシャーもあって、何とも言えない感覚だった」という。組に配属された時からトップスターだった明日海(あすみ)りおの役を演じることに「まさか、こんな日が来るなんて、想像もしていませんでしたから」。

 同作は18世紀の伊ベネチアに実在した希代のプレーボーイ、カサノバの半生を描いた話題作。帆純は「彼のように強く、生き方に悔いのない人になりたい。自分はどうしても優柔不断なところがあるので、今回は役の力を借りて力強く演じたい」と声を弾ませた。

 幼稚園のころ「キラキラした感じが大好きだった」とバトントワリングを習い始め、中学時代には団体で全国優勝を果たしたほど。「いつか舞台に立つ仕事がしたい」と夢見たことが宝塚につながった。劇団一伝統ある「花組男役」に誇りを持ち「男役として背中で語れる、どんな役にも染まることができる真っ白な人でいたい」ときっぱり言い切った表情が印象的。小さいころから憧れた「キラキラした世界」のど真ん中で輝きを放つ日はもうすぐだ。(土谷 美樹)

 ◆帆純 まひろ(ほずみ・まひろ)3月15日生まれ、兵庫県西宮市出身。市立甲陵中を経て13年「ベルサイユのばら」で初舞台。花組配属。新人公演では早くから花組スター柚香光の役を演じるなど、注目の存在だった。身長1メートル70。愛称「せの」。

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