月城かなと 入団10年目、この作品との出合いは大きな財産に

[ 2018年6月9日 12:24 ]

「THE LAST PARTY」6・14~20日本青年館ホール、30~7・8シアター・ドラマシティ

「10年目のタイミングでこの役に出合えたことはありがたい」と話す月城かなと
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 月組の男役スター、月城かなとが初めて東京で主演するミュージカル「THE LAST PARTY」が6月14日、日本青年館ホールで開幕する(20日まで。大阪のシアター・ドラマシティは30日〜7月8日)。

 「華麗なるギャツビー」などで知られる米作家、スコット・フィッツジェラルドの栄光と苦悩の生涯を描く話題作。宝塚でも2004年に大和悠河、大空祐飛主演で初演され、今回は12年ぶりの再演となる。月城は「格好いい男が崩れていく。ボロボロになっても格好いいところを、自分が積み上げた男役10年の経験を信じて作り上げたい」と静かに闘志を燃やした。

 入団10年目。男役として大きな節目にこの作品に出合えたことは大きいという。「今より前だったら絶対できない役どころ。今は必死だけれど、振り返った時に、この作品をしたことが大きな財産になっていると思う」と力を込めた。

 昨年2月、雪組から月組に組替えでやってきた。組でのポジションも確実に上がり「責任はもちろん感じています。でも、舞台って人間そのものが出ると思うので、組の力になるためにはまずは自分自身を高めていかないと」と話す。これが終われば「エリザベート」の難役・ルキーニが待っている。「課題になる役があるのは本当に感謝。がむしゃらにぶちあたって、常に挑戦の気持ちを忘れずにいたい」と自らを奮い立たせた。(土谷 美樹)

 ◆月城 かなと(つきしろ・かなと)12月31日生まれ、横浜市出身。田園調布学園高を経て09年初舞台。雪組に配属。13年「Shall we ダンス?」で新人公演初主演。15年「銀二貫」でバウホール初主演。昨年2月、月組に異動。身長1メートル72。愛称「れいこ」。

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