綾凰華 紅から学んだ“役作り”で飛躍

[ 2017年11月29日 06:00 ]

新天地雪組で新人公演初主演に抜てきされた綾凰華
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 星組から雪組に移ったばかりのホープ、綾凰華(あや・おうか)が28日、兵庫・宝塚大劇場で行われる「ひかりふる路(みち)」の新人公演で初主役に抜てきされた(東京公演は来年1月25日)。新トップスター望海風斗(のぞみ・ふうと)の大劇場お披露目公演。綾は「びっくり、不安、心配…。でもそんなヒマがあったら少しでも練習しようと必死です」と話し「新生雪組の門出の公演なので、足を引っ張らないよう頑張らないと」と表情を引き締めた。

 フランス革命を引っ張ったロベスピエールの半生を描く新作。綾は本公演でもその弟を演じ、ショーでも場面を与えられるなど、存在感も一気に増した。

 星組時代。現在のトップスター紅ゆずるが準主役だったころ、ものすごく怒られたことが今も心の支えになっている。昨春の「こうもり」の新人公演で、紅の役に抜てきされた時だ。「本役さんをマネるだけじゃダメなんだ、と。紅さんに“イチから、死ぬほど自分で考えて作らなきゃダメ”と言っていただき、自分の甘さを痛感しました」。その秋、「桜華に舞え」で再び紅の役が回ってきた時、今度は紅から「あの時、あれだけ言ってよかった」と褒めてもらい「すごくうれしくて。何かが自分の中で変わった」という。成長した自分を信じ、新天地・雪組で実力派トップ望海の姿勢を目の当たりにした綾のジャンプアップに期待は高まる。 (土谷 美樹)

 ◆綾 凰華(あや・おうか)1月5日、兵庫県宝塚市生まれ。県立宝塚高を経て12年「華やかなりし日々」で初舞台。星組配属。8月7日付で雪組へ組替え。身長1メートル69。愛称「あやな」。

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