北野武 戦国武将は「ろくなもんじゃない。単なる悪い奴」 6年ぶり新作映画「首」でカンヌ映画祭参加

[ 2023年5月23日 16:40 ]

カンヌ映画祭「カンヌ・プレミア」上映を前に取材会に出席した(左から)大森南朋、中村獅童、西島秀俊、北野武監督、加瀬亮、浅野忠信(C)若山和子
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 北野武(ビートたけし)監督(76)の6年ぶりの新作映画「首」(今秋公開予定)に出演した西島秀俊(52)加瀬亮(48)中村獅童(50)浅野忠信(49)大森南朋(51)が23日(現地時間22日)、カンヌ映画祭開催中のフランスで、日本媒体向けの現地取材会に出席した。

 北野は、カンヌへ訪れた心境について「映画人にとっては、カンヌ映画祭はベネチアを並ぶ一つのステータスで、ここでいろんなバイヤーに高く買ってもらうっていうのが一つの目標で来るんだから、コンペやなんかに選ばれた人たちは非常に気合が入ってきてると思うんですけど、元々自分は映画はあまり順位をつけるもんではないというのがあるので、正直に言えば、呼ばれてここに来ただけでも光栄である」と話した。

 作品については「日本の時代劇っていうと、日本国内でもNHKがやってる大河みたいな、表面的な戦国時代の英雄とかそういうのをあまり裏の話じゃなくて、きれいごとでやるんで。それは昔から面白くない。本当の戦国の武将の、要するにろくなもんじゃないですから、あの人たちは。単なる悪い奴。あれが成り上がるためにどういうことをやってたかっていうのを(描いた)」と語った。

 出演した中村は「戦国時代の殺伐とした時代背景があって、それがリアルに描かれていると同時に、日本特有の美しい色彩美、そういったものをスクリーンを通して日本を感じていただけたら非常にうれしく思います」とコメントした。

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