平日昼も9割超埋まる 市川團子&中村隼人効果!明治座公演チケット爆売れ 猿之助代役で人気

[ 2023年5月23日 05:08 ]

市川團子
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 東京都目黒区の自宅で倒れているのが見つかった歌舞伎俳優の市川猿之助(47)が昼夜で主演していた東京・明治座の「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」で、チケットが市川團子(19)中村隼人(29)の代役で飛ぶように売れていることが22日、分かった。

 歌舞伎は休演日があるものの、ほぼ毎日上演されるため、特に平日昼の部は空席が目立つこともある。だが公演関係者によると「團子さんらの主演が発表されてからは平日も席は9割以上埋まっています。騒動に伴う休演で見られなかった人が振り替えた分もあるでしょうが、それも役者の魅力あってこそ。皆が涙を流し、熱演を称えています」という。

 猿之助が倒れているのが見つかった18日は、貸し切り客用に販売された昼の部「不死鳥よ 波濤(はとう)を越えて」が中止となり、夜の部「御贔屓繋馬」は隼人が主演の代役として上演。昼の部は翌19日は休演したが、20日は團子が中1日の準備で主演し、劇場を感動の渦に包んだ。

 隼人は中村錦之助(63)の長男でアイドル顔負けのルックス。若手ホープとして将来を期待される俳優だ。当初から夜の部は千秋楽の28日に猿之助の役を隼人主演で上演する予定で稽古が進んでいた。一方、團子にとっては突然の事態。猿之助のいとこ市川中車(香川照之、57)の長男とあり澤瀉(おもだか)屋の危機を救うべく一門のホープが立ち上がった。作中には「生き抜くんだ!」「死んではならぬ」など現実の出来事を思わせる内容もあり、代役初日の様子が本紙などで報じられると、多くの人が團子の熱演に興味を示した。

 歌舞伎界では2012年に中村勘三郎さんが死去し、先代の市川團十郎さん、坂東三津五郎さん、最近では中村吉右衛門さんら看板役者が相次いで亡くなった。ただ「花形」と呼ばれる若手人気俳優の活躍はめざましく、隼人や團子、市川染五郎(18)ら次世代の俳優は着々と芸を磨き人気を集めている。歌舞伎関係者は「未来を担う役者たちがこのような形で注目を集めたが、スター性が証明されることになった」と語る。ピンチを救うべく立ち上がった2人が、逆境をチャンスに変え、今後の歌舞伎界を引っ張っていく。

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