THE SECOND マシンガンズ、決勝で完敗も存在感 優勝ギャロップのネタ称賛「憧れますね」

[ 2023年5月20日 23:45 ]

お笑いコンビ「マシンガンズ」の滝沢秀一(左)と西堀亮
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 結成16年目以上の芸人を対象にしたお笑い賞レース「THE SECOND~漫才トーナメント~グランプリファイナル」(後7・00)が20日、フジテレビ系で生放送され、マシンガンズは決勝でギャロップに敗れ、初の賞レース優勝は夢と消えた。

 今年、新たに創設されたお笑い賞レースは、トーナメント戦形式で開催された。ギャロップとの決勝という渋めな顔合わせに、西堀亮(48)が「すいぶんと派手な決勝ですね。我々とギャロップですよ?」と自虐。滝沢秀一(46)も「事実上の決勝、もう終わりましたからね」と続いた。さらに、ネタの途中では西堀が「ネタがないのに、ここに立ってるメンタルすごくないですか?普通だったら失神してるぜ?」と、アドリブ中心の漫才であることをぶっちゃけ。トレードマークの2人同時ツッコミでは、ピタリと息を合わせたが、ギャロップの4分間ボケなし漫才の爆発力に屈した。得点は246―276の完敗。滝沢は「憧れますね。こういうの。技術みたいな」と、ギャロップに拍手を送った。

 経験とアドリブ力で、テレビの人気者を退けての決勝だった。1回戦で金属バットを271―269の僅差で撃破。迎えた三四郎との準決勝では、西堀が「今テレビ出てる人間と戦いたくないんだよ。売れてなくて呼吸が浅い、“はっはっ…”としてる芸人と戦いたかったよ」と、さっそく対戦相手へのいじりをネタに盛り込んだ。滝沢も「待ち時間、ずーっと俺ら、エゴサーチしてたな」と舞台裏での様子を報告した。先攻の利点を存分に生かし、後攻を選んだ三四郎に揺さぶり。284―256の快勝だった。

 マシンガンズはボケの滝沢、ツッコミ西堀が1998年に結成、今年で25周年の大ベテランコンビ。滝沢はゴミ収集作業員を兼業しており、「ゴミ研究家」として著書や講演会でも人気を博しているが、西堀は「滝沢君は5年前くらいに言ってましたよ。“もう心の中では芸人は辞めている”って」と告白。滝沢も「辞めようと思ったことはいくらでもありますね」と認めた。そんな2人に訪れたのが、ベテラン芸人も出られる今大会の創設だった。西堀は「たぶんここが人生で一番の踏ん張り時」とした大一番。初のタイトルまであと一歩で力尽きたが、抜群の存在感を見せた。

 大会は今年が初開催で、フジテレビの開局65周年、吉本興業の110周年を記念して放送された。参加資格が15年以内のM-1グランプリと対照的に、実力や才能はあっても、出場できる賞レースがないベテラン芸人たちの「2番目のチャンス」として創設された。そのため、出場資格は結成16年以上で、全国ネット放送の漫才賞レースに優勝していないこと。優勝賞金は1000万円、副賞として高級スーツの仕立券が贈られる。今大会は133組がエントリーし、決勝大会はスピードワゴン、三四郎、超新塾、ギャロップ、テンダラー、マシンガンズ、囲碁将棋、金属バットの8組が勝ち進んだ。司会は東野幸治、宮司愛海アナウンサーが務めた。大会アンバサダーはダウンタウン松本人志。

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