市川猿之助代役 市川團子代役舞台 初日を見事務め上げる 客席号泣 すすり泣きと拍手鳴りやまず

[ 2023年5月20日 14:43 ]

市川團子
Photo By スポニチ

 歌舞伎俳優・市川團子(19)が20日、市川猿之助(47)の代役を急きょ務めることになった東京・浜町の明治座5月の昼の部公演「不死鳥よ 波濤(はとう)を越えて―平家物語異聞―」が上演された。クライマックスシーンの宙乗りも堂々と披露し、客席は大きな拍手と涙に包まれた。代役初日をノーミスで乗り越えた。

 もともとは「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」と題され、文字通り猿之助が奮闘し、主役として昼夜の部で躍動するはずだった舞台。猿之助が救急搬送された18日、翌19日の昼の部の休演を経て、開催が危ぶまれる中、わずか1日の準備時間で團子は観客の前に立った。その姿に涙して目頭を押さえるファンが続出。血みどろの姿になっての立ち回り、張りがあって聴かせる声での歌唱シーンに満員の客席からは大きな拍手が鳴り響いた。死生観をのぞかせるセリフも登場し、客席のすすり泣きがより一層大きくなった。

 祖父の市川猿翁(83、当時三代目猿之助)が1979年に初演した演目。團子は猿翁の長男で俳優の香川照之の1人息子。関係者は「会議が開かれ、猿翁さんの血を引く團子さんに代役を務めてもらうことになった」と舞台裏を明かしている。

 開幕前にはファンから「突然の大役でものすごい重圧でしょうが、頑張ってほしい」「華のある團子さんなので、きっと素晴らしい舞台を見せてくれるはず」などのエールと期待の声が上がっていた。

続きを表示

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2023年5月20日のニュース