冨永愛 “男女逆転”大奥は「ヒューマンドラマ」 一番好きなキャラも明かし「毎回うるうる」

[ 2023年2月5日 19:14 ]

モデルで女優の冨永愛
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 モデルで女優の冨永愛(40)が5日放送のNHK「私の大奥語り」に出演。自身が徳川吉宗役で出演している同局の連続ドラマ「大奥」(火曜・後10・00)と、よしながふみ氏原作の漫画について語った。

 歴史小説が好きという冨永は“男女逆転”の世界を描いた原作について「やっぱり最初はなじみが全然ないので違和感があったんですけど、読み進めていくうちにしっくりくる。話の中に、実際にあった時代の出来事がきちんと盛り込まれているし、実際にこうだったんじゃないかなって思えてきちゃうんですよ」と話した。さらに、「多様性って言われていたり、ジェンダーの問題があったりとか、その今の時代に男女が逆転したヒューマンドラマ。私はヒューマンドラマだと思っているんですけど、そのヒューマンドラマをやるっていうのは、改めて問題提起している。逆転しているからこそ見えてくる問題、生きづらさ、葛藤、生きざまっていうのが面白いところ」と説明した。

 また、自身が演じる吉宗に対しては「財政がひっ迫していて、そこを変えていくというのが自分の使命だと思っているから、思い切った改革もできるし、こうしなきゃいけないという思いも人一倍強いキャラ」と語った。

 しかし、一番好きなキャラクターは貫地谷しほりが演じる側近・加納久通だと明かす。「彼女がいなかったら、多分吉宗は成り立っていないので。小さいころから一緒にいるので、もうバディ感が半端ないというか」と語り、晩年に久通が吉宗を将軍にするために犯した罪を告白する場面について「吉宗って、涙を見せないんですよね。ここしかないんですよ。泣いているシーンって。言っている言葉も久通だから言っている。本心を言っている。脚本読んでも毎回泣いてますよ。毎回うるうるしていますよ。読みながら」と笑い、吉宗を演じるにあたっても「一巻冷たくてきついような人というイメージがあると思うんですけど、人間、そういう一面だけでは必ずしもないので。どこか子供っぽかったりとか、やんちゃっぽいところとか。そこをどういう風に出していくか、というのをやっているところですね」と明かした。

 原作は、隔月刊誌「MELODY」(白泉社)に2004年8月号から21年2月号まで連載された漫画家・よしながふみ氏の同名人気作。3代将軍・徳川家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを描き、センセーションを巻き起こした。全19巻は累計600万部(紙・電子)を誇る。

 過去3度、映像化。今回は家光編から物語のラスト・大政奉還まで初めて映像化される。脚本は連続テレビ小説「ごちそうさん」、大河ドラマ「おんな城主 直虎」などの森下佳子氏が手掛けている。

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2023年2月5日のニュース