櫻坂46キャプテン松田里奈 笑顔の源はアニメ 試練…仲間と切磋琢磨 アイドルとして共感

[ 2023年2月5日 08:15 ]

笑顔を見せる櫻坂46・松田里奈(撮影・村上 大輔)
Photo By スポニチ

 【夢中論】昨年11月に櫻坂46の2代目キャプテンに就任した松田里奈(23)。TBS朝の情報番組「THE TIME,」(月~金曜前5・20)の水、木曜日レギュラーなどを筆頭に、明るいキャラクターでさまざまな番組に引っ張りだこだ。多忙な日々の癒やしになっているのは、週刊少年ジャンプのアニメ作品を見ること。テレビで見せる屈託のない笑顔の裏側にある熱い思いを語った。 (小田切 葉月)

 グループ活動に加え、数々のバラエティー番組への出演。睡眠時間は「4時間取れたらいいな」と話すほどの日々の中、どうしても削れないのがアニメ観賞タイム。主に夕飯時や、風呂上がりのドライヤー中に視聴。「ドライヤーの時は音が聞こえないので、音量マックスで字幕もつける。一日の楽しみ!」と、チャームポイントの八重歯をのぞかせた。

 アニメ観賞にのめり込んだのは2019年。動画配信サービス内でピックアップされていたアニメ「約束のネバーランド」を、何げなく再生したことが始まりだった。孤児院で育てられた子供たちが、過酷な運命にあらがうダーク・ファンタジー。今までアニメを見る習慣はなかったが、あまりの面白さに全12話を1日で完走した。「緊張感があってハラハラドキドキ。自分がアニメの世界にいたら…って考えてしまうくらい好きになったのは初めて」と熱弁。今や3~4作のアニメを並行しながら、それぞれのストーリーに思いをはせている。

 好きなアニメに共通するのは週刊少年ジャンプの漫画原作で、どんな試練にも立ち向かう主人公や仲間がいること。今や女性アイドルも仲間たちと切磋琢磨(せっさたくま)しながら、生きる道を自ら模索しなければいけない時代。共感する部分もあるのだろう。元銀行員という異色の経歴を持つ松田はグループ加入後、個性を生かして活躍するメンバーに刺激を受けながら、持ち前の積極性とバラエティー能力を武器に存在感を発揮してきた。

 その一面はレギュラー出演中の「THE…」でも生かされている。総合司会の安住紳一郎アナウンサー(49)とやりとりするコーナーでは、松田はほぼ毎回“一発芸”を準備。フラフープを首で回しながらポーズをつくったり、インドで話題のキレキレなダンスを披露したりと、アイドルらしからぬ体を張ったパフォーマンスで視聴者を引きつける。「名前と顔を見ただけで“この子、こんなキャラだった”と一致するくらい、いろんな番組でもっと活躍したい」と目標を掲げた。

 明るい笑顔の裏でもちろんつらいこともあるが、そんな時は好きなアニメのキャラクターを思い浮かべて心を奮い立たせる。体力的にきつい時は「鬼滅の刃の竈門炭治郎マインド」。絶体絶命のピンチに陥っても力を振り絞って戦った炭治郎の姿を思い起こし「自分は炭治郎だから踏ん張れる」と言い聞かせる。

 気持ちに余裕がないと思った時には「BLEACHの京楽春水」。主人公が悪霊と戦う姿を描く大ヒットアニメの人気キャラ。ひょうひょうとした性格だが誰よりも思慮深く、いざという時に冷静で的確な判断を下す。「余裕のある大人に私もなる」と一息入れるきっかけになっているという。

 昨年11月に初代キャプテンの菅井友香(27)から引き継ぎ、2代目に就任。先輩メンバーもいる中、グループをけん引する立場になった。今後の課題は?という質問に対し「カンペをなるべく見ずに番組進行」「言葉に詰まらずコメントできるように」など、次々に回答があふれる。チームをまとめながら、己を磨き上げることにも余念はない。「自分、そして櫻坂46の未来に少しでもつながれば」と力を込めた。

 ジャンプ作品の三大原則として知られる「友情、努力、勝利」。今はまだ、松田の願う“勝利”に向けた物語の途中だ。

 ◇松田 里奈(まつだ・りな)1999年(平11)10月13日生まれ、宮崎県出身の23歳。18年8月19日に「坂道合同新規メンバー募集オーディション」に合格し、同11月29日に前身の欅坂462期生として加入。元銀行員という異色の経歴を持ち、特技は札勘。愛称は「まつり」。1メートル59、血液型O。

 ≪「櫻坂らしい色」5枚目シングル「桜月」≫櫻坂46の5枚目シングル「桜月」が15日に発売される。「別れ」をテーマにしたはかない歌詞と、アップテンポなメロディーが特徴。2期生の守屋麗奈(23)が初めてセンターを務める。松田は「これからの季節にぴったりな曲。自信を持って、櫻坂らしい色をお届けできたら」とアピールした。

続きを表示

この記事のフォト

2023年2月5日のニュース