鮎川誠さん「ロック葬」祭壇に愛用ギター飾られ…計4000人以上が別れ惜しむ 娘3人も“正装”で

[ 2023年2月5日 05:05 ]

鮎川誠さんの「ロック葬」で、鮎川さんの思い出の品などが陳列された祭壇
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 1月29日に膵臓(すいぞう)がんのため死去したロックバンド「シーナ&ロケッツ」のギタリストでミュージシャンの鮎川誠さん(享年74)の「ロック葬」が4日、東京・代田橋の「星かげの迎賓館」で執り行われた。「RUMOUR」など自身の曲のほか、チャック・ベリーらの曲など、さまざまなロックナンバーが流れる中、ファンや関係者が別れを惜しんだ。

 当初は2015年に死去した最愛の妻シーナさん(享年61)と同じ葬儀場で執り行う予定だったが、急きょ場所が変わった。葬儀前に長女の鮎川陽子(46)、双子の次女純子(46)、三女の知慧子(39)がそれぞれ黒の革ジャンなど“正装”に身を包んで取材に応じ、陽子は「(ギターの)レスポールを弾いてるお父さんが世界で一番、カッコよかった」と誇らしげに語った。

 遺影は、鮎川さんが2014年にアルバム「ROKKET RIDE」をリリースした際に撮影した写真。シーナさんの葬儀で使用された遺影も同時期に撮影されたものだった。祭壇はダリアやバルーンでカラフルに彩られ、レスポールなど8本のギター、15枚のレコード、アメリカンスピリットのタバコなどが会場に置かれた。棺の中には愛用した服やサングラスが入れられたという。

 次女の純子は、長年「シーナ&ロケッツ」のマネジャーとして活動してきた。「これからも父と母がやりたかったことを形にしていくのが私の願い」と両親の遺志を伝えていくことを誓った。シーナさん死去後にバンドのボーカルを務めていた知慧子は「父のギターで歌えないことが耐えられない。しばらくは父のレコードを聴いて過ごします」と寂しそうに話した。

 会場には関係者とファン合計で4000人以上が訪れ、一般参列者の列は最寄りの代田橋駅まで絶えなかった。5日には同所で家族葬が営まれる。

 ≪柄本明ら参列≫鮎川さんの40年来の親友で俳優の柄本明(74)、「めんたいロック」の一員として福岡の音楽シーンをけん引した元ARBの石橋凌(66)らが参列した。内田裕也さんが始めた年越しライブ「ニューイヤー・ロックフェスティバル」などで鮎川さんと共演してきたラッパーのZeebra(51)は本紙取材に「残念です。(出演できなかった昨年末の同ライブに)出てほしかった」と思いを明かした。小室哲哉(64)、うじきつよし(65)、松田美由紀(61)らも会場に訪れた。

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2023年2月5日のニュース