棋王戦5番勝負第1局 藤井5冠、午後のおやつは恒例ダブルドリンク作戦 渡辺棋王はほうじ茶ティラミス

[ 2023年2月5日 15:51 ]

藤井聡太王将午後のおやつは定番のダブルドリンクで「信州リンゴジュース」と「アイスティー(ダージリン)」(日本将棋連盟提供)
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 将棋の第48期棋王戦5番勝負第1局は5日、長野市の長野ホテル犀北館で午前9時に始まった。

 現在10連覇中の渡辺明棋王(38)に史上最年少5冠の藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖=が挑む好カード。タイトル戦自己最長の11連覇を目指す渡辺に対し、藤井はタイトル戦負けなしの11連覇中と、実力者同士の対戦だ。藤井は現在進行中の第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負と並行するダブルタイトル戦に入った。

 開幕局恒例の振り駒で藤井が先手に決定。その振り駒では駒が直立するなど2度の「振り直し」という珍事があった。戦型は前例の多い角換わり腰掛け銀へと進み、渡辺が開始早々30分ほどで仕掛ける展開。正午の昼食休憩までに74手まで進んだが、午後は両者とも一手一手に時間をかけ、スローペースとなった。

 午前のおやつは渡辺が信州リンゴのザクザクタルトと信州リンゴジュース、アイスコーヒー。藤井は白玉ぜんざい(温)とアイスコーヒー。昼食は渡辺が季節の会席弁当、藤井が信州そば定食。午後のおやつは渡辺がほうじ茶ティラミスに信州リンゴジュース、アイスコーヒー。藤井は恒例のダブルドリンク作戦で信州リンゴジュースとアイスティー(ダージリン)。

 両者の対戦成績は藤井の12勝2敗だが、先手番では藤井の4勝2敗となっている。

 この日はNHK杯準々決勝が放映され、自身初のベスト8入りを決めていた藤井が中川大輔八段(54)を下し、準決勝進出を果たした。今期の藤井は銀河戦、日本シリーズプロ公式戦(JT杯)を制しており、朝日杯(23日準決勝、決勝)もベスト4進出済み。出場資格のある一般棋戦全制覇の可能性が依然として残っている。

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