【ミス日本グランプリ】吉岡恵麻さん 古典文化を愛し… 夢はアナウンサー「小さな声拾えるリーダーに」

[ 2023年1月24日 05:20 ]

第55回ミス日本コンテスト2023 ( 2023年1月23日 )

ミス日本グランプリのトロフィーを手に笑顔を見せる吉岡恵麻さん(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 日本女性にふさわしい心と健康的な美しさを競う「第55回ミス日本コンテスト2023」(スポーツニッポン新聞社後援)が23日、東京・新宿の京王プラザホテルで開かれ、関学大2年の吉岡恵麻さん(20)がグランプリに輝いた。和歌や神社仏閣などの古典文化を愛する大和なでしこ。「選んでいただけるなんて夢を見ている感じがします」と喜びに浸った。

 名前を呼ばれた瞬間、両手で口を覆って驚きの表情を浮かべた。グランプリに輝いた吉岡さんは「驚きが大きすぎて涙も出なかった」と率直な思いを明かした。

 出場のきっかけは、ミス日本出身の元衆議院議員・金子恵美氏(44)。アルバイトをしていたテレビ局で出会い、誰に対しても分け隔てなく丁寧に接する姿に感銘を受け、出場を決意した。エントリー後、アルバイト先を通じて金子氏から激励のメッセージをもらっており「応援してくださっているから絶対に負けられない」と、自分を奮い立たせて審査に臨んだ。

 審査員を務めた金子氏の前で栄冠に輝き、授賞式後に「頑張ったね」と声を掛けられると大粒の涙があふれた。「初めて会った時と今日ではオーラが全然違う。さぞ努力したんだろうなと思った」と絶賛された。

 吉岡さん自身も、大会を通じて成長を実感した。一番感じたことは「自分を肯定できるようになったこと」。元々自分に自信がなく、大会期間中も他のファイナリストと比べて落ち込むこともあった。しかし、勉強会で“ありのままの美しさ”を学ぶうちに気持ちが変化。「今はコンプレックスも個性だなって思えるようになった。ポジティブマインドが生まれた」と、とびきりの笑顔で語った。

 ミス日本の活動を通じ、古典文化の魅力を伝えていく意気込みだ。小学生の時に「長く生きていれば、つらい今も乗り越えられる日が来る」という意味が込められた和歌に励まされたのがきっかけで古典文化にほれ込んだ。「もっと古典の勉強をしたい」と目を輝かせている。

 将来の夢はアナウンサー。憧れのアナウンサーは日本テレビの藤井貴彦アナ(51)で「苦しんでいる人の小さな声を拾えるリーダーになりたい」。日本らしさを「思いやり」だと語る吉岡さんは、美しい言葉と凜(りん)とした姿でアナウンサーとして思いやりを広げていく。

 ◇吉岡 恵麻(よしおか・えま)2002年(平14)10月5日生まれ、兵庫県出身の20歳。趣味は神社仏閣巡り。特技は百人一首。座右の銘は「人生はチョコレート箱」。勝負曲は米津玄師の「WOODEN DOLL」。1メートル73。

 ≪副賞に賞金100万円≫吉岡さんには副賞の賞金100万円に加え、スポニチ特別賞トロフィー、スリムビューティハウスと番町美容歯科の1年間無料トータルケア、筑波乳業のアーモンドミルク1年分などが贈られた。各賞受賞者には国内旅行券20万円分や関連資格取得サポートが授与された。

続きを表示

この記事のフォト

2023年1月24日のニュース