【ミス日本「海の日」】稲川夏希さん 初の女性首相に!弱い立場の人が苦しむ社会問題解決したい

[ 2023年1月24日 05:20 ]

第55回ミス日本コンテスト2023 ( 2023年1月23日 )

スポーツウエア審査に臨む稲川夏希さん(撮影・木村 揚輔)
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 海洋業界への理解と関心を深める「海の日」には、慶大法学部3年の稲川夏希さん(21)が選ばれた。受賞を受け「家族で毎月ボートかヨットで海に出るくらいの海好きなので、ご縁があればとずっと思ってました。素直にうれしいです」と笑顔を見せた。そんな稲川さんの将来の夢は「日本で女性初の首相になること」だ。

 審査時の質疑応答では、この日に通常国会が始まったことに関連して「岸田首相に質問してみたいことは?」と問われ「どれだけ現場に足を運んでこられましたか?」と回答し、注目を集めた。一見皮肉にも聞こえるが、稲川さんは「多くの現場に足を運んでいる岸田首相を尊敬していて、その現場で感じていることを聞いてみたい思いがある」と真意を明かした。

 その言葉の裏には自身の足で奔走してきた経験がある。原点は中学3年の時、近所の地区施設で母子家庭で育つ6歳の少年と出会ったこと。いつも1人で夕食に菓子パンを食べている少年の状況を知り「母子家庭や貧困の問題に衝撃を受けました」と振り返った。

 そこから「自分に何かできないか」と動き始めた。「子ども食堂」を手伝いに訪れたり、高校生の時には10人以上の国会議員のもとに足を運び対談。女性の非正規雇用などについて「低賃金の是正」など政策提言も行ってきた。現在も地域の施設を月1~2回訪れ、地域の問題に向き合っている。

 ミス日本に出場する動機も「学生個人の力での社会問題解決に限界を感じ、コンテストを通して広く発信していきたい」と話していた稲川さん。みなぎるパワーを支える体力づくりにも余念がなく、毎日ランニングや筋トレを欠かさない。

 直近の目標は弁護士になること。「弱い立場の人は弁護人への依頼すらもままならない。そういった人の味方になりたい」と話す。そして「法律や政策の知識を蓄え、時機が来たら出馬したい。何十年も先ですが、首相としてこの国の貧困や子供など弱い立場の人が苦しむ社会問題を解決したい」。夢に向かってパワフルに駆け出していく。

 ◇稲川 夏希(いながわ・なつき)2001年(平13)8月31日生まれ、東京都出身の21歳。慶大法学部に在学中。特技は競歩とピアノで、どちらも全国での入賞や優勝多数。趣味は高地トレーニングで、健康美を磨いている。1メートル65。

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