TKO木本「投資は二度といい」借金最大4億5000万円…現在3分の1程度 発覚から半年「深く反省」

[ 2023年1月24日 04:50 ]

会見場で頭を下げるTKOの木本武宏(手前)と木下隆行(撮影・郡司 修)
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 総額7億円近くに上る投資トラブルが昨年7月に発覚したお笑いコンビ「TKO」の木本武宏(51)が23日、都内で騒動発覚後初めて記者会見した。自身の紹介で多くの人をトラブルに巻き込み「迷惑をかけた」と謝罪。最大で4億5000万円の借金を背負っていたことを明かした。また、芸能活動の再開も発表。相方の木下隆行(51)も会見場に現れ、コンビではい上がることを誓った。

 トラブル発覚から半年。スーツ姿の木本は「浅い知識で投資に詳しいような顔をして、仲間に興味を持たせて、みんなに“もうけようや”という大きなお世話をした。大きな過ちで迷惑をかけた。深く深く反省しております」と謝罪した。

 2017年に仮想通貨を買い、投資に興味を持った木本。知り合った投資家を友人らに紹介し、20年に外国為替証拠金取引(FX)をしていた20代の男性トレーダーに計10人で約1億7000万円を出資。さらに同年、不動産投資をしていたという会社社長に、計4人で5億円強を出資。だが、いずれももうけはなく、FXは6000万円が返金され1億1000万円が戻らず。不動産投資も1億6000万円が返金され、3億4000万円が戻らず、巨額のトラブルを抱えることとなった。

 木本自身の両者への出資額は1000万円ずつ。だが友人らに投資家を紹介した責任を感じ、自分で立て替えて返金を試みた。最大で約4億5000万円の借金となったが「いろんな協力があり、3分の1程度に収まった」。返金を辞退した出資者もいるといい、返金する残額は約1億5000万円とみられる。

 一方で、出資先の2人からの返金のメドがついたことも明かした。トレーダーからの返金は昨年9月に開始。会社社長からも返済計画が届いている。全額が戻る見通しについては「早くて夏までにと期待している」としたが、返金がない場合は「刑事告訴、法的手段を取る」と弁護士と準備を進めている。

 騒動発覚時の昨夏から芸能活動を休止。所属事務所「松竹芸能」も退社した。返金のため高級時計や車など「お金になるものはほとんどお金に換えた」。収入がないため、建物のメンテナンスなどのアルバイトもした。多くの芸人が支えてくれたといい、特に松竹芸能出身の笑福亭鶴瓶(71)には「注意を受けましたし、凄く励ましてくれた」と感謝の思いが強い。

 投資にのめり込んだのは、金が増える高揚感と「収入の柱をもう一つつくらないと怖い」という浮き沈みのある芸能人ならではの考えからだった。「僕がやっていたのは投資ではなく投機、ギャンブルと言われても仕方ない」と反省。「投資は二度といい。“投資”という言葉を発するのを今日で最後にしたいくらい」と苦笑した。

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