黒島結菜 6年ぶり舞台決定「うれしい気持ち」鬼才・岩松了氏と再タッグ「ちむどんどん」井之脇海と再共演

[ 2023年1月24日 12:00 ]

舞台「カモメよ、そこから銀座は見えるか?」の上演が決定。出演は(上段左から)松雪泰子、黒島結菜、井之脇海(下段左から)櫻井健人、青木柚、岩松了氏
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 女優の黒島結菜(25)が今年6月から上演される「カモメよ、そこから銀座は見えるか?」(6月3~25日、東京・本多劇場)で6年ぶりの舞台に挑むことが24日、発表された。作・演出は鬼才・岩松了氏(70)。ヒロインを務めた昨年前期のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」、昨年10月期のTBS金曜ドラマ「クロサギ」に続き、俳優の井之脇海(27)と再共演する。

 舞台製作を手掛ける「M&Oplays」と岩松氏が定期的にタッグを組む人気プロデュース公演の最新作。黒島の舞台出演は2017年の同プロデュース公演「少女ミウ」以来となる。

 銀座を舞台に、かつて自分たちの家庭をバラバラにした父親の愛人(松雪泰子)と出会う兄妹を描く今作。黒島は兄が大好きな妹・イズミ役、井之脇は広告代理店勤務の兄・アキオ役を演じる。「ちむどんどん」で黒島はヒロイン・暢子役、井之脇は矢作役。イタリア料理店の同僚だったが、矢作が姿を消し、その後、沖縄料理店を一緒に立ち上げたが、今度は兄妹の関係を演じる。

 黒島は「岩松さんとは、またご一緒したいとお会いするたびに話をしていたので、6年ぶりに叶って、うれしい気持ちでいっぱいです。そして共演者の皆さんと、岩松さんの世界の中でお芝居できること、とても楽しみです」と喜び。

 「私にとって舞台は、役と自分自身と素直に向き合うことができる場所だと思っています。今回は赦(ゆる)しの物語です。皆さんに感動を与えられるよう精いっぱい頑張りますので、よろしくお願いいたします」と意気込んでいる。

 東京公演の後は富山公演(6月28日)、大阪公演(7月1~2日)、新潟公演(7月9日)を行う。

 ▼岩松了氏 今回の舞台はクリスマスが終わった年の瀬1週間の話です。おしゃれな銀座の街を舞台に、2人の兄妹がかつて自分の家庭バラバラにした父親の愛人と出会い、当時は赦せなかったことが年を重ねることに徐々に打ち解けていく過程を描きます。銀座は都心ですが、実は海に近いんです。海のにおいを感じてもらえるよう「カモメ」をタイトルに入れました。公演は6月なので季節的には真逆になりますが、年の瀬を懐かしむように楽しんでもらえたらと思います。どうぞご期待ください。

 ▼井之脇海 初めて岩松さんの舞台を観たのは「恋する妊婦」でした。当時はまだ12歳でしたが「何か分からないけど、凄いものを観た」と感じたことを覚えています。それ以降も岩松さんの作品を観てきましたが、分からないことが多いのに感じることや伝わるものがたくさんあって、不思議な魅力のある世界だと感じていました。今回、そんな岩松さんの世界に存在できることが楽しみで仕方ありません。「分からない」からこそ、真っさらな状態で役にぶつかっていきたいと思います。

 ▼松雪泰子 岩松了さんの台詞の響きの中にまた存在できることに幸せを感じております。「そして春になった」(20年)の公演で久しぶりに岩松さんの作劇の世界に触れました。今回また新たな世界に身を置ける喜び。岩松さんの美しい台詞を演じる喜びにあふれています。静かな中にある熱を、丁寧に積み上げる。そんな在り方で臨みたいと思います。楽しみです。

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2023年1月24日のニュース