三遊亭好楽 故・六代目円楽さんは「きちんとした性格」笑点での毒舌、腹黒は“キャラ”としのぶ

[ 2023年1月24日 13:57 ]

円楽さんをしのんだ三遊亭好楽
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 落語家の三遊亭好楽(76)が、24日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)に出演。昨年9月に肺がんのため72歳で死去した六代目三遊亭円楽さんとの思い出を語った。

 公私ともに仲が良く「52年」の付き合いになるという好楽。円楽の本名が会泰通(あい・やすみち)だったことから、「あいちゃん」「らくた」などと呼んでいたという。訃報を聞き「慌てて急いで自宅に行ったら、顔が眠っているようないいお顔。ふくよかなのよ」と安らかな顔で永眠していたと報告。円楽が「俺、もうダメだな」と夫人に言った翌日に亡くなったことも明かし「辛かったんですよ。弱音を吐かないから」と病魔との戦いの末に天国に旅立ったと語った。

 また、「笑点」では毒舌、腹黒キャラで売っていた円楽だが「実際はそうでない。きちんとした性格」と語り、「この人に任せると何でもやってくれる」と師匠方の信頼も厚かったという。「頼むよって言うと、100%やってくれる。1つも間違えない。性格ですね。私が頼まれると忘れちゃうし、やりたくない。知らん顔しちゃう。えらい違い」と自虐的に笑い「先輩なんだからしっかりしなさいよ」と円楽によく言われていたと懐かしんだ。

 また、「この人の偉いところはいろんな名人のカセットテープ、あれを買い求めて入りきれない山」と大量に落語のカセットテープを持っていたといい「聞きたい噺があると皆、借りたりして。いっぱいもっていた。自分で全部買い取って置いておけば、誰か借りに来るだろうって。すごい親切だった」とも明かし、人柄を偲んだ。

 一方で、若い頃に銀座で2人でクラブに行き、円楽の方が当時売れていたものの「この世界、先輩がごちそうするのが当たり前でしょ」と円楽に言われ、30万円の飲み代をおごらされたこともあると回想。「自分のお金じゃないから飲むのも高いの飲むんですよ。アイツ。面白くもなんともない銀座になった」と笑った。

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2023年1月24日のニュース