YOSHIKI 亡き母の四十九日に起きた偶然「ここじゃなくて街全体に流れてて」

[ 2022年12月20日 21:56 ]

X JAPANのYOSHIKI
Photo By 提供写真

 ロックバンド「X JAPAN」のYOSHIKI(年齢非公表)が、20日放送のNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀 YOSHIKIスペシャル」(後7・30)に出演し、亡き母・千恵子への懺悔と、四十九日の法要で起きた偶然の出来事について明かした。

 YOSHIKIが小学校5年生の時、父が突然、自ら命を絶った。「大混乱ですよね。愛情って何なんだろうって。愛する方がいたら、自分は命を絶てないと思う」。父の行動が理解できず、「でかいクエスチョンマークが生まれてしまったわけじゃないですか?そのクエスチョンというのはね、解けない。答えのない(問題)」とも明かした。

 YOSHIKIも知らぬ間に、屋根の上に上っていたことがあったという。「たぶん(家の)上に階段を上っていって、僕はそこで飛び降りようとしたんです。たぶん。お母さんに止められたと思うんですけど。そのくらい、ちょっとおかしくなってしまったっていう」と打ち明けた。

 YOSHIKIはある日、米ハードロックバンド「KISS」の存在を知り、バンドを志すことに。中学、高校のころは将来の夢に「ロックスター」と書き、先生を怒らせることもあった。それでも、母はYOSHIKIを元気づけようと、ドラムセットを買ってくれ、KISSの武道館ライブにも連れて行ってくれたという。「母は“何てところに連れて来たの?”みたいな。お母さんは着物で行って、おすしを食べてたような気がしますね。僕はひたすら叫んでましたね」と振り返った。

 世界を飛び回り、多忙な音楽生活を送る中、今年5月に母が死去した。「世界を取りたい、世界を取るんだということがもう、ほぼ人生の全てになってしまって。(母と)一緒に過ごしたりという時間がほとんどなくて。そういった時間は自分が今後、何を成し遂げても取り戻すことはできないっていう、そういったことができなかった息子。親不孝な息子だったっていうのは、そこはすごく思いますよね」。声を詰まらせながら母への申し訳なさを口にした。

 番組ではYOSHIKIとHYDEとのレコーディング現場にも密着。合間の雑談でYOSHIKIは、母の四十九日の法要で起きた驚きの出来事を明かした。「館山でお母さんの四十九日に行ったら、(午後)5時からだったのよ。で、“今から始まります”ってお坊さんが言って、ああと思ったら急に…急にだよ?」。YOSHIKIはキーボードに向かい、バンドの名バラード「Forever Love」を演奏し始めた。「え?何これ、みたいに思ったら、ここじゃなくて街全体に流れてて」。館山では、午後5時になると街全体にチャイムで同曲が流れているという。「うわあと思って、ぶわぁとなっちゃった。何これ?そしたら、夕方5時のチャイムで、自然に流れてて。ビックリした」と振り返った。

 母を見送るタイミングで、偶然流れた自分の曲。「その時にロックスターになったんだ、ロックスターっていうか…そういう雰囲気になったね」と、心境を打ち明けていた。

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2022年12月20日のニュース