奇才・堤幸彦監督が「天才じゃないか、この人は!」と絶賛する女優「戦友レベルにまで登り詰めた」

[ 2022年11月21日 14:15 ]

堤幸彦監督
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 「TRICK」「SPEC」「金田一少年の事件簿」など数々のヒット作を生み出している堤幸彦監督(67)が20日放送のTBS系「日曜日の初耳学」(日曜後10・00)の対談企画「インタビュアー林修」にVTR出演。「天才じゃないか、この人は!」と思った女優について語った。

 女優の戸田恵梨香がゲスト出演。戸田がIQ201を誇る天才捜査官役を演じ、2010年にスタートした「SPEC」シリーズで戸田と初対面したという堤監督は「(それまで)まったくお仕事をしたことなかったので、ちょっと私、ビビってました、正直言うと。何か言うとちょっと怒られるというか、反発されるんじゃないかなっていうイメージがありまして、ヤンキーとは言わないけど、強そうなイメージがありました。偏見です、私の、すみません」と笑わせた。

 ただ、そんなイメージだった戸田の印象は撮影を進めるうちに大きく変化したといい、「こちらのあらゆる要求にほぼほぼ120%以上で応えてくれる人。言ったこと以上の何かを残してくれる人だという、関係値が僕の中でできてしまっていて、戦友レベルにまで登り詰めたと思いました」と絶賛した。

 同作では、大量の餃子を食べるシーンが印象的だが、堤監督は「ドラマ独自の餃子を作るということになり、僕のおふくろが作ったレシピがあって、プレーンで作って、味噌をちょっとだけ入れる。ウスターソースとマスタードで食べるんです。私はこれがずっと常識だと思ってた。それを復権させようと思って、ロケ先のお店に頼んで作ってもらったんです。(戸田に)たくさん食べてもらった後に、食してみたらめちゃくちゃ辛かったんです。おいしそうに食べてましたけど、とんでもなくマズい。すみませんでした」と裏話を明かし、平謝り。その後、戸田が手作りの餃子を差し入れたことがあったそうで「たぶん私に対する当てつけだと思うんですけど、おいしい餃子を(差し入れてくれた)。たぶん自分で皮からお作りになって、家で仕込んでくるんですよ」と苦笑した。

 堤監督から戸田の印象は「何にでも全力で当たっているのが本当に分かる。私もプロなんで、役にきちんと入っているのがヒシヒシと感じるし、100人、100通りの役を演じたとしても、彼女が持っている、何かくすぶっている炎みたいなものをなおかつ感じるんですね。彼女の持つ本当の表現は、もしかしたら、まだ身体表現できないこと、感情や表情で出来ないことかもしれないけど、あの人なら突破できる力があるんですよね。それが役者の持つマジック。まあ、天才じゃないか、この人は!って思います」と絶賛した。

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