「鎌倉殿の13人」“道連れ”トキューサも絶句　運慶も気の毒な“悪い顔”義時「修羅の道」再びネット反響

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第44話。「ここからは修羅の道だ」――。北条時房（瀬戸康史）に覚悟を打ち明ける北条義時（小栗旬・左）（C）NHK
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　俳優の小栗旬（39）が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」（日曜後8・00）は20日、第44話が放送され、建保7年（1219年）1月27日、雪が降り積もる“運命の日”を迎えた。

　＜※以下、ネタバレ有＞

　稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。物語は、江戸幕府まで続く強固な武家政権樹立を決定づけた義時と朝廷の決戦「承久の乱」へと向かう。三谷氏は2004年「新選組！」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑んだ。

　第44話は「審判の日」。後鳥羽上皇（尾上松也）の計らいにより、右大臣に叙されることとなった3代鎌倉殿・源実朝（柿澤勇人）。政子（小池栄子）が愛息の栄達を喜ぶ中、鎌倉殿への野心に燃える公暁（寛一郎）は三浦義村（山本耕史）の元を訪れ、鶴岡八幡宮で執り行われる拝賀式について密談を交わす…という展開。

　先週（11月13日）の次回予告に続き、本編でも「修羅の道」がSNS上の話題に。2週連続してツイッターの世界トレンドに入った。

　北条義時（小栗）は北条時房（瀬戸康史）に公暁の実朝暗殺計画と自身の源仲章（生田斗真）討ちを打ち明ける。

　義時「五郎」

　時房「はい」

　義時「おまえだけには伝えておく。ここからは修羅の道だ。付き合ってくれるな」

　時房「もちろんです」

　義時「源仲章には死んでもらう」

　時房「鎌倉殿にはどうご説明を」

　義時「公暁がその鎌倉殿を狙っておる。おそらく今夜、拝賀式の最中…」

　時房「（息を呑み）すぐに公暁殿を取り押さえましょう」

　義時「余計なことはするな」

　時房「え…」

　義時「（ため息をつき）もはや、愛想は尽きた。（フッと笑い）あのお方は、鎌倉を捨て、武家の都を別のところに移そうと考えておられる。そんなお人に鎌倉殿を続けさせるわけにはいかん。断じて」

　運慶（相島一之）をして「あんまりひどい時は言わないようにしているんだ。気の毒が先に立ってな」というほど、義時は“悪い顔”。兄の“実朝見殺し”に“道連れ”の時房も絶句した。

　SNS上には「トキューサに対する言葉だったんですね」「視聴者に向けてのセリフに感じた。ええ、付き合いますとも、最終回まで必ず」「さすがのトキューサも絶句」「“やっと兄に認めてもらえたか”とうれしそうに『もちろんです』と答えたものの、実朝を除外するという腹の内を聞いて、さすがにビビるトキューサ。彼にとっても修羅の道」「頼朝様が義時に『おまえだけは』と話したように、トキューサに『おまえだけは』と伝える。まさに修羅の道の輪廻」などの声が相次いだ。