警察庁長官に退職金7000万円超 満額支給にも宮家邦彦氏「長官はその仕事をしたんだと思う」

[ 2022年8月30日 18:55 ]

フジテレビ
Photo By スポニチ

 元外交官の宮家邦彦氏が30日、フジテレビ系「Live News イット!」(月~金曜後3・45)にコメンテーターとして生出演し、安倍晋三元首相が奈良市での街頭演説中に銃撃されて死亡した事件を受け、警察庁長官を退任した中村格氏への退職金について私見を語った。

 警察庁は安倍元首相の四十九日を迎えた25日、警護の検証・見直し案を発表。30日付で中村氏が退任、露木康浩氏が新長官に就任し、会見を開いた。

 今回の事件に対して中村氏への処分はなく、退職金は満額支給の7000万円超とみられる。ネット上には「退職金7000万ってどういうことだよ。全部税金じゃんよ。ほんとふざけてる」「辞職する彼の方の退職金は7000万以上 税金は沸いてくるのか」「中村警察庁長官には引責辞任なのに、おとがめなしで7000万円以上の退職金満額支給。どうなっているのか?意味不明です」と批判の声が上がっている。

 キャスターのフリーアナウンサー加藤綾子から「事実上の責任を取ってという形ですけど、ただ処分もなく退職金もおよそ7000万円。そのままというのに疑問の声も上がっているようなんですが」と問われた宮家氏は、「僕はちょっと意見が違うんですよね」と答えた。

 宮家氏は、事件における警察庁と奈良県警での主導権について言及。「警察を中央集権でやるか地方分権でやるか。今回の場合には奈良県警が責任を持ってやる。それがああいう形になってしまった以上、本来なら奈良県警の問題なんですよ。だけど、中央集権でやるか地方分権、ちゃんと仕分けをしてしまっただけに、警備の部分がエアポケットになっていた。この部分を直さなければならないということで、私はこの長官はその仕事をしたんだと思う」と指摘した。

 さらに「私も元公務員から言わせてもらえば、こういうやり方をして、仕事をちゃんとした上で辞めると。これが責任の取り方だと思っています」との認識を示した。

続きを表示

2022年8月30日のニュース