オミクロン株ワクチン接種前倒し方針も…医師「接種対象のワクチンを早く打った方が」

[ 2022年8月30日 17:07 ]

フジテレビ
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 日本感染症学会専門医で、東京歯科大の寺嶋毅教授が30日、フジテレビ系「Live News イット!」(月~金曜後3・45)にリモートで生出演し、新型コロナウイルスのオミクロン株対応ワクチンの接種の前倒し開始について解説した。

 感染者数は東京を中心にピークを超えた自治体も出始めており、寺嶋氏も「流行状況については一番多かった時よりはピークを過ぎたと思います」としつつも、「まだ安心できるほど減ったとは言えず、9月になると新学期で感染者が増える可能性もあります」と、今後も再流行に引き続き注意が必要であるとした。

 政府はこの日、当初10月中旬からの開始を目指していたオミクロン対応のワクチン接種を前倒しし、9月中から行える方向で調整を進めていることを明かした。感染者が減少し始めていること、従来のワクチンの4回目接種時期とも重なっていることなどから、ネット上には新ワクチンを待つべきか迷う人の声も上がっている。寺嶋氏は「ワクチンについては、接種は回を重ねた方が効果が上がることと、重症化予防もしっかり結果が出てますから、それを考えても減ってきた時期でも打った方がいい」としつつ、「減ってきたといっても、まだまだ周囲も感染者はどこにでもいるという状況」と注意を促した。

 また、新ワクチンの接種も高齢者や重症化リスクの高い人が優先されるとみられ、寺嶋氏は「基礎疾患のない若い人の接種開始時期に関しては不透明というか、高齢者や重症化リスクの高い人から始まっていくと思います」と指摘。「そう考えると、オミクロン用のワクチンに限らず、高齢者や基礎疾患がある人もそうでない人も、接種対象になっているワクチンを早く打った方がよいのではないかと思います」と推測した。

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2022年8月30日のニュース