国内外のコロナ感染状況の違いは集団免疫?倉持医師「だとすれば日本はまだ増えかねない」

[ 2022年8月30日 19:26 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 新型コロナウイルス感染患者の対応にあたる「インターパーク倉持呼吸器内科」(栃木県宇都宮市)の倉持仁院長が30日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)にリモートで生出演し、新学期が始まる中での新型コロナウイルスの感染再拡大に注意を促した。

 感染者が減少傾向になる自治体も増える中、9月1日から多くの地域で新学期がスタート。倉持氏は「当然接触が増えますので、また感染拡大に向かいかねない可能性もあります」と指摘し、「これで減ったら終わりではなくて、適切に早期診断、早期治療ができる環境作りが必要になってくると思います」と、次なる波への準備の必要性を訴えた。

 井上貴博アナウンサーから「(感染拡大が)収まりつつある中だと、人流との相関関係がほぼないのではないかという論文も出始めていますけど、どうお考えですか?」と尋ねられると、倉持氏は「一般的に海外で流行っていないのが、集団免疫ができたからではないかなんて言われていますが、だとすれば日本はまだまだ増えてしまうことになりかねません」と懸念した。

 さらに「新しい株がどういう状況になっているのか、よく分かっていない中での学校再開ですので、大事なことは適切に検査できて、治療が早期にできる体制ができれば、感染しようがしまいが行動制限しなくても社会生活が送れるようになってくると思う」としつつも、「残念ながら、そういう方向にまったくいっていない現状がある」と嘆いた。

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2022年8月30日のニュース