感涙 郷ひろみ レコードデビュー50周年式典「ソニーという会社がずっと存在してたからこそ到達できた」

[ 2022年8月30日 05:30 ]

レコードデビュー50周年記念式典でポーズを取る郷ひろみ(撮影・光山 貴大)
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 歌手の郷ひろみ(66)が29日、東京・品川のソニーグループ本社で開かれたレコードデビュー50周年式典に出席した。1972年8月1日にCBSソニー(現ソニー・ミュージックエンタテインメント)から「男の子女の子」でデビューして以来、一貫してソニーに所属してきた。

 「GO」にかけて50人のファンを招待し、午後5時50分に開始された式典。あいさつの途中、郷はファンを見て感極まった。「何よりも…大切なファンの人に感謝の気持ちをお伝えしたい。50年間も支えてくれて本当にありがとう」と言葉を詰まらせ、「これから僕は皆さんのためだけに歌っていこうと思います」と約束した。

 50年にわたりレコード会社を替えずに活動を続ける歌手はまれ。ソニーからデビューし、契約が続いている歌手では郷が最も古く「(50周年は)ソニーという会社がずっと存在してたからこそ到達できた」と感謝。報道陣に「現存する最古の“ソニー製品”では?」と質問されると「僕に関しては永久保証。とにかく一日でも長く歌えるようにしていきたい」と力を込めた。

 この50年間、ソニーもさまざまなヒット電化製品を開発、発売してきた。一方の郷も数々の曲をヒットさせてきた。未知の音楽ジャンルへの挑戦で自らをアップデートし、週3回のジム通い、ボイストレーニングといったメンテナンスも欠かさない。「“50年やってきたな”という感覚はない。郷ひろみを続けてきただけ」と振り返り、「僕の中でいい郷ひろみをイメージして、そこに向かって歩んでいきたい」と語った。

 ミニライブでは代表曲「2億4千万の瞳―エキゾチック・ジャパン―」や、最新曲「ジャンケンポンGO!!」など4曲を披露。最後は「大好きな歌を届けたい」と話し、「男の子女の子」を歌唱した。「僕の原点。いつまでも大切に歌っていきたい」と誓った。

 《50周年記念公演 50曲歌う!?》12月26日に東京・日本武道館で50周年記念コンサートを開催する。4月から開催中の50周年ツアーとは公演内容をガラリと変える予定。「50周年だから、50曲ぐらい歌うのかな。50曲って歌える?」と笑いながら話し、「50周年の締めくくりですから、最高のショーをお届けしたい」と期待感をあおった。直前の同21日にオールタイムベスト盤を発売することも決定。「全曲聴いてほしい」とアピールした。

 ◇郷ひろみ年表
 ▼1971年 ジャニー喜多川さんにスカウトされジャニーズ事務所入り
 ▼72年 「男の子女の子」でデビュー。日本レコード大賞新人賞受賞
 ▼73年 NHK紅白歌合戦に初出場
 ▼74年 「よろしく哀愁」で自身初の週間チャート1位
 ▼75年 ジャニーズ事務所を退所
 ▼81年 「お嫁サンバ」がヒット
 ▼84年 「2億4千万の瞳」を発売
 ▼86年 活動休止し米ニューヨークに留学
 ▼87年 二谷友里恵さんと結婚
 ▼89年 日本に帰国
 ▼98年 離婚を発表。経緯を明かした著書「ダディ」がミリオンセラーに
 ▼99年 ♪アーチーチー――と歌って踊る「GOLDFINGER’99」がヒット
 ▼2000年 再婚
 ▼02年 充電のため米ニューヨークに移住
 ▼05年 活動を再開。離婚を発表
 ▼10年 55歳の誕生日に日本武道館公演を開催
 ▼12年 3度目の結婚
 ▼14年 双子の男児が誕生
 ▼21年 ファンクラブ設立から50周年

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