阿部サダヲ歓喜、池井戸潤作品と初タッグ 来年2月公開映画「シャイロックの子供たち」主演

[ 2022年8月22日 07:00 ]

映画「シャイロックの子供たち」に主演する阿部サダヲ(中央)と出演する(上段左から)柳葉敏郎、上戸彩、玉森裕太、佐藤隆太(下段同)杉本哲太、柄本明、橋爪功、佐々木蔵之介
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 俳優の阿部サダヲ(52)が直木賞作家・池井戸潤氏作品に初参加する。映画「シャイロックの子供たち」(監督本木克英、来年2月17日公開)で主演。阿部は、メガバンクの支店で働くベテランお客さま係の男性役。「気が付かないところで起きている、お金の怖さと面白さ、身近な人を信じていいのか疑っていいのか?堪能してみたかった池井戸潤さんの世界!」と世界観に入った喜びを語った。

 「半沢直樹」「下町ロケット」など、社会現象となる作品を生み出してきた池井戸氏が「僕の小説の書き方を決定づけた記念碑的な一冊」と強い思い入れを持つ同名小説が原作。銀行の支店で起きた現金紛失事件をきっかけに、メガバンクを揺るがすとてつもない不祥事に迫っていく群像劇だ。

 映画の製作陣は18年に大ヒットを記録した池井戸作品の映画「空飛ぶタイヤ」のメインスタッフ。柄本明(73)演じる独自のキャラクターが登場する、小説とは展開の異なる完全オリジナルストーリーとなる。池井戸氏は「全く新しい『シャイロック…』が誕生しました。映像化が難しいこのミステリーをどう解きほぐし、真実を明かすのか。ぜひ劇場に足を運んでいただき、驚倒の顛末(てんまつ)を見届けてください」とコメントを寄せた。

 阿部は19年放送のNHK大河ドラマ「いだてん」で主演を務めるなど、コミカルな役を中心に何でも演じる演技派俳優として知られる。一方で、今年公開の「死刑にいたる病」の連続殺人鬼役の鬼気迫る演技でさらに評価を高めている。今作は本木組にも初参加で、初の銀行員役と初めて尽くし。作品の内容だけでなく、新境地の演技でも観客をあっと驚かせてくれそうだ。

 《半沢直樹の妻・上戸彩が銀行員役》主人公とともに事件の謎に迫る銀行員役を演じるのが、上戸彩(36)とKis―My―Ft2の玉森裕太(32)だ。上戸はTBS「半沢直樹」で堺雅人(48)演じる主人公の妻を熱演。「再び池井戸潤さん作品に携わらせていただけて純粋にうれしい」とほほ笑んだ。玉森は池井戸作品初参加で銀行員役も初。「素晴らしい俳優の方々と一緒に作品作りをさせていただけて、とても勉強になりました」と語った。そのほか、柳葉敏郎(61)や佐々木蔵之介(54)ら豪華俳優陣が脇を固める。

 《イノッチ主演でドラマ化も》今作は、ドラマ化も決定している話題作。ドラマは元V6の井ノ原快彦(46)主演で、10月9日からWOWOWで放送される。井ノ原も池井戸作品への出演は初めてとなる。西野七瀬(28)やNEWSの加藤シゲアキ(35)、萩原聖人(51)らが共演する。

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2022年8月22日のニュース