アメトーーク「ダチョウ倶楽部」SP、「LOVE LOVEあいしてる」が7月度ギャラクシー賞

[ 2022年8月22日 12:08 ]

「ダチョウ倶楽部」の(左から)寺門ジモン、肥後克広、上島竜兵さん
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 「2022年7月度ギャラクシー賞月間賞」が22日発表され、7月19日放送のテレビ朝日系「アメトーーク!『ダチョウ倶楽部を考えようSP』」、同21日放送の「LOVE LOVEあいしてる 最終回・吉田拓郎卒業SP」など4番組が選ばれた。

 ギャラクシー賞テレビ部門の7月度月間賞は「アメトーーク」「LOVE LOVEあいしてる」のほか、7月3日放送のNHK「NHKスペシャル『鯨獲りの海』」と22日放送のBS-TBS「報道 1930『激震・旧統一教会と日本政治 問われる政治との距離感は』」が受賞した。
 
 「ギャラクシー賞」は放送批評懇談会が日本の放送文化の質的な向上を願い、優秀番組・個人・団体を顕彰するため1963年に創設。批評活動の一環とし、自主的に番組を推奨する「月間賞」を運営している。

 4番組の選評は以下の通り。

 ▼NHKスペシャル「鯨獲りの海」
3年前に再開した日本の商業捕鯨の実態を捕鯨船に同乗して取材。鯨獲りの男たちの日々は緊張感に満ちているが、彼らの秘めている鯨への畏敬の気持ちは充分伝わってくる。捕鯨の伝統に従う彼らの行動が番組の奥行きを生んでいるが、現状の捕鯨は最盛期の 100 分の1の規模だという。その状況で、捕鯨の伝統の継承が問われている。

 ▼アメトーーク!「ダチョウ倶楽部を考えようSP」
故・上島竜兵さんの足跡を豊富なVTRで振り返った。湿っぽさゼロで有吉弘行や土田晃之ら後輩芸人たちが、生前と変わらず上島が芸としてつくりあげてきた「受け芸」を明るく偲ぶスタンスに好感。美談に偏らず、飲み会の会計になると上島がぐずりだすなどセコい姿も映し、芸人の個性をくまなく笑いに昇華する「アメトーーク」ならではのメモリアル。出色。

 ▼LOVE LOVEあいしてる 最終回・吉田拓郎卒業SP
 過去のVTRなどに懐かしさを感じる一方、番組全体に古びない普遍的な魅力があった。まず KinKi Kids、吉田拓郎、篠原ともえのコンビネーションが抜群で、特に篠原ともえが大人になり、トークに円熟味が増した。そしてゲストを交えた生演奏のパフォーマンスが貴重かつ素晴らしく、音楽バラエティーの本質的魅力が凝縮されていた。

 ▼報道1930「激震・旧統一教会と日本政治 問われる政治との距離感は」
ネットではすでに情報が出回っていても地上波テレビが報道を躊躇する空気を漂わせていた時期に、先陣を切って政界と旧統一教会との関係を報じたこの7月22日放送回はYouTubeでもすごい勢いで再生回数を伸ばした。“報道の自由度”71位の国・日本で、報道のあるべき姿を取り戻す流れをリードしていってほしい番組のひとつである。

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