フジ「もしもツアーズ」今秋終了 コロナで番組作り困難、今後新たな旅番組を企画

[ 2022年7月15日 05:30 ]

土曜夜のお茶の間に広く愛されてきたフジテレビの老舗番組「もしもツアーズ」
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 フジテレビの旅バラエティー番組「もしもツアーズ」(土曜後6・30)が、今秋に終了することが14日、分かった。番組開始から20年。土曜夜のお茶の間に広く愛されてきた老舗番組が、その歴史に幕を下ろす。

 2002年10月にスタート。「週末のお得な楽しみ方をお届けする」をコンセプトに、東京から日帰りでも楽しめる旅行スポットを紹介してきた。お笑いコンビの「キャイ~ン」らレギュラー出演者が、ゲストたちと旅行を楽しみながらトークを繰り広げるほのぼのとした空気感が好評で、同番組をきっかけに人気となる料理店やご当地商品も多く誕生した。

 旅番組は、限られた出演者が散策を通じて土地の魅力を伝える内容が主だったが、「もしも…」はお笑い芸人を中心にした出演者たちのやりとりも人気の要因に。放送関係者は「現在各局で制作される“旅バラエティー”というジャンルを確立した」と評価している。

 直近9日の放送では平均世帯視聴率が4・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、昨今は5%前後の視聴率を推移。今回の終了の背景について同局関係者は「最近は新型コロナウイルス感染拡大の影響で思うような番組作りができないことが多かった。放送から20年がたち、番組として一定の役割を全うした」と説明。今後の同枠について「今が旬の芸人を中心に、よりバラエティー色を強くした新たな旅番組を企画している。ロケを通じて土地の魅力を伝えるコンセプトは変わらない」としている。

 番組の終了について同局はスポニチ本紙の取材に「10月期の改編についてはお答えしておりません」とした。

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2022年7月15日のニュース