岡部麟 「ピーター・パン」ウェンディ役に「うれしかった…光栄」 フライングシーンは「楽しみ」

[ 2022年7月15日 05:30 ]

ミュージカル「ピーター・パン」でウェンディを演じる岡部麟(C)ホリプロ
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 1981年の日本初演から42年目を迎えるミュージカル「ピーター・パン」にウェンディ役として出演するAKB48の岡部麟(25)が作品に懸ける思いを語った。

 ウェンディ役に選ばれた時の心境について「名の知れた作品だったので、その中でもウェンディという役をできると決まった時はうれしかった」と笑顔。昨年、同役を演じた美山加恋が着用した衣装を受け継ぐと、それを少しだけピンクに染め「かわいらしいウェンディという印象を持ってもらえるよう頑張りたい」と力を込める。

 10代目ピーター・パンを演じる吉柳咲良は、今年の公演で卒業。集大成を飾る記念すべき年に自身がウェンディ役として抜てきされたことに「とても光栄です」と笑み。共演場面が多く、稽古から一緒に過ごす時間が多い吉柳に対しては「私が支えてあげるとかではなく、彼女の演技や歌を近くで見られることに感謝。いつも寄り添います」と呼びかけた。

 ピーター・パンとともに夢の国ネバーランドへ飛び立つウェンディ。岡部が楽しみにしているのは、最大の見せ場でもあるフライングシーン。稽古で初めて飛んだ時はバランスを保つことに苦労したものの「宙を舞いながら、お客さまの顔を見られるというのは初めての経験になる。楽しみにしています」と恐怖感は全くない。高揚感とともに楽しさや夢を観客に届けたいと思っている。

 ピーター・パンと再会するシーンでは、数十年の時を経て母になったウェンディを演じる。少女から母へ。違和感のない“自然な流れ”を表現する難しさも感じているが、「うまく演じられたら」ときっぱり。歴史ある作品への出演にプレッシャーを感じつつも、稽古を重ねるたびに重圧は軽減しているとし「大事にされてきた作品なので、自信を持って次の人につなげられるように、素敵なウェンディを演じたい」と力強く語った。

 東京公演は東京国際フォーラムホールCで7月23日から8月2日まで。大阪公演は梅田芸術劇場メインホールで8月13、14日開催予定。

 ▽ストーリー ダーリング夫妻(小西遼生・壮一帆)の子供たち、ウェンディ(岡部)、ジョン(酒井禅功/津山晄士朗)、マイケル(遠藤希子/君塚瑠華)の部屋に、ピーター・パン(吉柳咲良)が“あるもの”を取りに忍び込んだ。ピーターは子供たちを連れ、いつまでも子供でいられる“ネバーランド”へ飛び立つ。ウェンディはネバーランドで出会った迷子たちの“お母さん”になり、タイガー・リリー(田野優花)率いる森の住人とも仲良くなった。しかし、ウェンディたちは、ロンドンの家に戻ることに。一方、フック船長(小西遼生)率いる海賊たちはウェンディを捕まえてしまう。それを知ったピーターは…。

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2022年7月15日のニュース