紀藤弁護士 旧統一教会とUPFの合同会見を要望 安倍元首相のビデオメッセージの文言にも疑問

[ 2022年7月15日 19:29 ]

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)にの内情に詳しい紀藤正樹弁護士が15日、読売系「情報ライブ ミヤネ屋」に出演。安倍晋三元首相銃撃事件について語った。

 この日、山上徹也容疑者(41)=殺人容疑で送検=の伯父が報道陣の取材に応じ、旧統一教会に入信した母親の状況を詳細に語った。その中で、「母親は今も頑張って献金している」と明かされた。番組が取材した今年2月退会の元信者も「今でも強要まがいの献金トラブルがある」と語った。

 事件後、同教団・田中富弘会長が開いた会見では、2009年以降に献金トラブルはないと主張。紀藤氏は「かなり違った事実が出てきている。田中会長には再度話をしてほしいと思いますし、先日の会見では“UPFのことはUPFに聞いてくれ”と言っていた。UPFの会長と同席する形で会見してほしい」と要望した。

 UPF(天宙平和連合)は、同教団の創立者・文鮮明氏が設立。山上容疑者が殺害を決意するきっかけとなったとされる安倍元首相がビデオメッセージを寄せたNGO団体だ。紀藤氏は、同コメントの内容についても「どうして(文氏の妻で同連合総裁の)韓鶴子氏に“敬意”、という言葉まで入ったのか。元信者の被害者らにとって、韓鶴子は恨みの対象。多くの元信者の被害者らはあの言葉に悲しみ、憤っている」と指摘した。「UPFには会見で安倍氏がメッセージを送った過程もつまびらかにしていただきたい」と語気を強めた。

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2022年7月15日のニュース