橋下徹氏 選挙結果を受け「自民党が安倍さんの意思だから憲法改正だと言うのは僕は違うと思う」

[ 2022年7月11日 12:38 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(53)が11日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。10日に投開票された第26回参院選の結果について言及した。

 安倍晋三元首相が8日、奈良市内で応援演説中に銃撃され、死亡する事件があり、異常事態の中で行われた選挙。自民党は単独で改選過半数となる63議席を獲得し、公明党と合わせ与党で76議席を獲得した。安倍氏が党内議論をリードしてきた憲法改正の是非も争点となったが、「改憲勢力」は国会発議に必要な3分の2以上の議席を維持した。

 橋下氏は「理由がどうであれ、これが民意ですからね。自民党に対しての積極的支持じゃないんじゃないかとか、いろんな議論があるにせよ、もうこれが民意」とし、「僕は安倍政治は、賛否が激しい中でも多大なる功績があったことは間違いないと思います。特に集団的自衛権の限定行使なんていうのは多くの国民から、また学者、識者から反対を受ける中であれを断行して。もちろん賛否はありますよ。でも僕はそれによって日米同盟が強化されたというふうに思っています」と話した。

 そのうえで「ただ、この安倍さんの功績に敬意を表し、本当にご冥福をお祈りしたいと思うんですが、このことを持って自民党が安倍さんの意思だから憲法改正だと言うのは僕は違うと思います。日本は民主国家なんでね、安倍さんの意思ってことは凄い憲法改正に対する意欲はあったんですけど、それを前面に出して、どうも自民党の議員というのはそういうことが好きな人が多そうだから、それを国民に訴えかけて憲法改正だっていうと、国民は冷静にそこはちょっと引いてしまうと思う」とし、「だから今回の民意をしっかり真正面から堂々と訴え、3分の2の改憲議席があるわけですから、国民の民意なんだってことを前面に出して、僕は憲法改正賛成派ですけど、反対派の人もいますけれども、その議論を進めていってもらいたい。やっぱりここに安倍さんの意思ってことを出すのは、僕は民主国家の在り方としては違うと思いますね」と考えを述べた。

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2022年7月11日のニュース