森永卓郎氏 選挙結果を受け「ほんとに心配な状況になってきた…昭和初期と非常によく似ている」

[ 2022年7月11日 16:07 ]

経済アナリストの森永卓郎氏
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 経済評論家の森永卓郎氏(64)が11日、ニッポン放送「垣花正あなたとハッピー!」(月~木曜前8・00)に出演。10日に投開票された第26回参院選の結果について言及した。

 安倍晋三元首相が8日、奈良市内で応援演説中に銃撃され、死亡する事件があり、異常事態の中で行われた選挙。自民党は単独で改選過半数となる63議席を獲得し、公明党と合わせ与党で76議席を獲得した。安倍氏が党内議論をリードしてきた憲法改正の是非も争点となったが、「改憲勢力」は国会発議に必要な3分の2以上の議席を維持した。

 森永氏は「ほんとに心配な状況になってきたなと思っている」という。「昭和初期と非常によく似ているんですね。1929年10月24日にニューヨークダウが下がり始めるんですよ。3年近くにわたって10分の1まで下がるんですけど、下がり始めた年に日本は金融引き締めと財政引き締めっていうのを同時にやったわけですよ。その結果、昭和恐慌っていうのが起きた」と説明。その上で「今回自民党が大勝したことによって、岸田総理の政治基盤っていうのは、ものすごく強くなるので、岸田さんは多分やりたいことをやる。それが財政の引き締めと金融の引き締めなんですよ」とし「割と高い確率で、私はこの3年間の間に消費税増税に踏み切るんじゃないかなっていう気もしています」と話した。

 さらに「実は岸田総理にブレーキをかけていたのは安倍元総理なんですよ。“財政、金融締めちゃだめよ”ってずっと言い続けてたんです。直近まで」とし、「でもその安倍元総理を失ってしまったことによって、私は岸田総理はやりたいようにやっちゃうと思うんですよね。ちょっとまずいなっていう、昭和初期の歴史を政治家の皆さんもう一度振り返って欲しい」と自身の考えを語った。

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2022年7月11日のニュース