山口真由氏「動揺が日本の分断に結び付かないように」安倍晋三元首相銃撃事件について言及

[ 2022年7月11日 15:13 ]

山口真由氏

 元財務省官僚、弁護士で信州大の山口真由特任教授が11日、TBS系情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜後1・55)に生出演。安倍晋三元首相(享年67)が8日に奈良市内で参院選の応援演説中に銃撃され、死亡した事件についてコメントした。

 捜査関係者によると、この事件で逮捕された奈良市の無職、山上徹也容疑者(41)は「母親が宗教団体にのめり込み破産した。安倍氏が団体とつながっていると思い狙った。当初は団体幹部を襲撃しようとした」という趣旨の話もしているという。

 番組ではこの宗教団体がかつての統一教会である「世界平和統一家庭連合」(家庭連合)であると紹介し、会長が会見を開いた様子を報じた。

 山口氏は「家庭連合は事実を公表することである意味、(安倍元首相と)すごく濃密な関係にあると報じられているのを薄めようというような、会見をされているのかなと思いました」と感想を語った。

 その上で「私が危惧するのは、この出来事に対して大きく日本が動揺して、そのエネルギーが容疑者ご本人というよりは対立するイデオロギーへの憎悪みたいな形で、SNS上で相手を攻撃する言論が多く見られるようになっていて、こういう動揺が日本の分断に結び付かないようにというふうに懸念しています」とした。

 そして「いつの頃からか容疑者の人生が暗転して原因が宗教と思って、その宗教の行き着く先に安倍(元)総理がいると盲進を抱いたとして、それと銃を作り銃を2発撃ち、そこに至るまでの経緯が飛躍があるように思うんですね。そこは冷静に解明されないといけないんじゃないかと」と語った。

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2022年7月11日のニュース