渡部陽一氏、5月初旬にウクライナ現地取材「都市部に関しては日常が戻ってきている」

[ 2022年5月31日 12:54 ]

 戦場カメラマンの渡部陽一氏(49)が31日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」(月~木曜前8・00)に出演。ロシアから侵攻を受けるウクライナの現状を語った。

 渡部氏は5月頭から中旬までの約10日間、ウクライナで取材を敢行。隣国ポーランドから鉄道で首都キーウに入り、アパートの一室を拠点に大量虐殺が起きたブチャ、イルピン、ホストメルの惨状を記録した。

 「ウクライナ全域で見ると、都市部に関してはほぼ7割、ライフラインの生活環境は戻っています。銀行業務、ホテル、レストラン、鉄道すべてが日常に限りなく戻っているので首都・キーウの中心部に降り立ったときには、ぱっと見ると(スタジオのある)有楽町周辺の雰囲気。大きなビルがあったり、たくさんの人が行き交って車が走って列車が行き交う」と説明。

 一方で「その場所から30キロ離れると、大量虐殺が発生したイルピンであったり、ブチャであったり、戦場の傷跡がはっきり残っている」と渡部氏は語った。

 そして「温度差があることを知っておくこともウクライナのニュースを見るときに大切な土台です。どこもかしこもがれきではなくて、局地的な場所はがれきではあるけれども都市部に関しては日常が戻ってきている。知っておく大切な入り口です」と訴えた。

続きを表示

2022年5月31日のニュース