有田哲平　忘れられない鬼ディレクター＆プロデューサー　「全然面白くないって…今は怒らないのかなあ」

「くりぃむしちゅー」の有田哲平
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　お笑いコンビ「くりぃむしちゅー」の有田哲平（51）が30日放送のTBS「賞金奪い合いネタバトル　ソウドリ～SOUDORI～シーズン9」に出演。忘れられない鬼スタッフの存在を明かした。

　「特別企画・解体新笑」としてお笑いコンビ「平成ノブシコブシ」徳井健太と対談。「お笑い」について語り合った。　

　かつてテレビ朝日で放送されていた「虎の門」について回想。有田は、コンビ名改名後の落ち込んでいる時期だったとあって「本番で頑張って、テンション上げながらやってたら、まさかの“ウンチク王”だから」と相方の上田晋也がブレークのきっかけを作ったと振り返る。「ってか、ほんとにあいつウンチクあったから。高校の時から。ガチっとハマったんだよね」と思わぬところから流れが来たと語った。

　さらに、番組には強烈な鬼ディレクターがいた。芸人が割り当てられた各局テレビ番組を1週間分視聴して、面白いトピックをプレゼンするというコーナーでは「各コンビ、持ち時間1、2分だから、ここ押さえておけばいっかってだんだん見なくなる。そしたら、鬼教官が〇月〇日の日テレのあれについてやってって。それで、あ…ってなったら、コラぁ！って。“お前ら見てないだろ、さては”って怒られて」と苦笑した。

　「最近怒ってくれるディレクターとかプロデューサーとかいなくなったと思うんですよ」とつぶやく徳井に、有田は「今は怒らないのかなあ？昔、ネタ見せ行ったら、言われてたじゃん。うーん、つまんないとか。忘れないよね」と振り返った。徳井は「昔、俺らのころでさえ、作家とかディレクターが7、8人いるのにマジで誰も笑わないんでずっと下見てるとか、うそでしょ？って。あなた方が出て欲しいって言って呼んでるのに、なんで見ないで怒ってるんですかって」とモヤモヤした感覚があったと明かした。

　これに有田は「芸人も笑わせたいのにとがってたり、お互いめちゃくちゃな時代だよね。忘れもしないのが、TBSのネタ番組のネタ見せに行って、名物プロデューサーみたいな人がいて。若いスタッフは笑ってるんだけど、その人は“全然面白くない！面白くないよ、ボケがねえんだよ、くすぐりしかねえじゃんか”とか言われて。自分の中ではこれでライブとか優勝してんのにと思いながら。それでもまた来いって言われて。変えてもしょうがないから怒られてもいいじゃんって」と翌週、再び同じ内容でネタ見せをしたという。

　「そしたら、ネタ見せ始まった途端にプロデューサーが固定電話に出て。その間もやめるわけにいかないじゃん、だから続けて。ネタ終わるくらいの時にその人が電話終わって戻ってきてさ。“うん！面白くなったな！って。まあいいや、じゃあ出ろ”ってなって」とめちゃくちゃなオチに苦笑しながら、懐かしんでいた。