渡部陽一氏 民間人虐殺、食い違う主張に「今の戦争は武器の強さではなく、情報を管理した方が」

[ 2022年4月6日 13:34 ]

 戦場カメラマンの渡部陽一氏(49)が6日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。ウクライナ国防省が首都キーウ(キエフ)近郊ブチャなどでロシア軍による民間人の大量虐殺があったと発表したことに言及した。

 番組では、ブチャの民家の地下室で両手両足を縛られた子供を含む男女18人のバラバラにされた遺体があったとする英・タイムズ紙の報道や、ロシア軍の司令官が市民の頭にTシャツを「かぶせて目隠しし、銃で後頭部を撃ったとする報道などを伝えた。ロシア側はこれをフェイクニュースだとし、両国の主張が悔い違っていることに、渡部氏は、「今の戦争というのは、武器の強さで戦うことで勝利する戦争ではなく、情報を管理した側が戦いを管理できるという状況なんです」と指摘し、「その中では、このフェイクニュースというキーワードを使うことは、ロシアにとっては自分たちに不利な状況が迫っている。だからこそフェイクニュースを使うことで、より自分たちの基盤を固めたいという、ある意味、経済制裁であったり周辺からの圧力が迫っていることを示しているんだと思います」と自身の考えを述べた。

 ウクライナ当局はロシア軍撤退後、キーウ州の各地に入り捜査を実施し、3日までに民間人410人の遺体を確認したと発表。ゼレンスキー大統領は4日、捜査はまだ始まったばかりで、実際の犠牲者数は「現在把握しているよりもはるかに大きいと確信している」と述べた。

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2022年4月6日のニュース