渡部陽一氏 ロシアの大量虐殺が表に出た理由「その場で見た情報をむき出しのままSNSで世界に一斉配信」

[ 2022年4月6日 11:31 ]

 戦場カメラマンの渡部陽一氏(49)が6日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。ウクライナ国防省が首都キーウ(キエフ)近郊ブチャなどでロシア軍による民間人の大量虐殺があったと発表したことに言及した。

 ウクライナ当局はロシア軍撤退後、キーウ州の各地に入り捜査を実施し、3日までに民間人410人の遺体を確認したと発表。ゼレンスキー大統領は4日、捜査はまだ始まったばかりで、実際の犠牲者数は「現在把握しているよりもはるかに大きいと確信している」と述べた。ブチャでは300人以上が拷問を受けたり、殺害されたりしたと説明した。また、ブチャを上回る被害が同州ボロディアンカで確認されたとしている。ロシアは虐殺への関与を否定しているが、米欧メディアはロシア兵が民間人を殺害したとする住民の証言を報道している。

 MCの谷原章介が「世界中さまざまな紛争地域、戦場に行かれた経験があると思いますけれども、今回のこういったロシア軍の蛮行、行いというのは他の戦場と比べていかがなんでしょうか?」と聞くと、渡部氏は「実際、大量虐殺、ジェノサイドが発生したと世界各国が報じているんですけれども、こうした現状というのは、世界各国の戦場の中では実際に繰り返されてきた現実なんです」と指摘。そして「なぜ今回、ロシアの蛮行がこれほど世界的に広がったのか、やはり規制されてきた今までの戦争の報道の仕方、それに対して現代のその場に立った方々がその場で見た情報をむき出しのままSNSで世界に一斉配信できる。こうした状況は数十年前の戦争ではない環境でしたので、新しい戦争の情報の戦い方、管理の仕方という部分で大量虐殺が表に出て来た。繰り返されてきた現実という現実です」と自身の見解を話した。

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2022年4月6日のニュース