渡部陽一氏 ロシア軍の大量虐殺の狙い「残虐性を見せることで戦いを優位に引っ張っていく情報の見せ方」

[ 2022年4月6日 11:46 ]

 戦場カメラマンの渡部陽一氏(49)が6日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。ウクライナ国防省が首都キーウ(キエフ)近郊ブチャなどでロシア軍による民間人の大量虐殺があったと発表したことに言及した。

 ウクライナ当局はロシア軍撤退後、キーウ州の各地に入り捜査を実施し、3日までに民間人410人の遺体を確認したと発表。ゼレンスキー大統領は4日、捜査はまだ始まったばかりで、実際の犠牲者数は「現在把握しているよりもはるかに大きいと確信している」と述べた。ブチャでは300人以上が拷問を受けたり、殺害されたりしたと説明した。また、ブチャを上回る被害が同州ボロディアンカで確認されたとしている。ロシアは虐殺への関与を否定しているが、米欧メディアはロシア兵が民間人を殺害したとする住民の証言を報道している。

 渡部氏は、ロシア軍の狙いについて「遺体が映像の中に映っていたり、写真の中に写っていたり、こうした光景はロシア軍側があえて遺体を外に出すことによって、ロシアに対して敵対的な立場を取る人たちに対して、こうした結果を引き起こすことになる、残虐性を見せることで戦いを優位に引っ張っていく、そんな情報の見せ方の戦術です」と自身の見解を述べた。

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2022年4月6日のニュース