民間人虐殺の街を戦場ジャーナリストが取材 「残虐非道。正視に耐えられない」

[ 2022年4月6日 17:57 ]

東京・汐留の日本テレビ社屋
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 戦地などで取材活動を続けるジャーナリストの佐藤和孝氏が6日、日本テレビ系「news every.」(月~金曜後3・50)にウクライナから生出演し、大量虐殺が行われたとみられる首都キーウ(キエフ)近郊ブチャの状況について説明した。

 ロシア軍の占領から解放された後、ブチャに入って取材を行ったという佐藤氏は、「戦闘の後も非常に激しかったですし、街にはほとんど人が歩いていない、凄惨(せいさん)な状況でした」と説明。「とにかく残虐。残虐非道、正視に耐えられないんですけど、我々は記録して伝えるのが仕事ですから、しっかり撮影はした」と明かした。

 取材前日に発見された遺体は、銃で撃たれた上、焼かれていたという。佐藤氏は「警察当局は、『殺害して、それを隠すために焼いて証拠隠滅を図る』と言っていました。ロシア軍の犯行であれば戦争犯罪であるわけだし、やった本人たちも戦争犯罪だと認識しているからこそ、死体を隠滅したんだろう」と推測した。

 ゼレンスキー大統領は「ウクライナでは第2次世界大戦以来、最もひどい戦争犯罪が起きている」などと、ロシアを強く非難。一方のロシア側は「フェイクニュースだ」と応酬している。佐藤氏は「今後、司法解剖であるとか、そういったことで、戦争犯罪が明るみに出てくると思われますし、これに関してはウクライナ当局だけでなく、国際機関を含めた第三者機関とったものを設置して捜査、検証していくべきことだと思います」とした。

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2022年4月6日のニュース