ウスビ・サコ氏 ロシアの民間人虐殺に「ロシア軍の人たちは何らかの外的要因で頭が正常でないのでは」

[ 2022年4月6日 12:54 ]

フジテレビ社屋
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 前京都精華大学長で、同大全学研究機構長のウスビ・サコ氏が6日、フジテレビ「めざまし8」(月~金曜前8・00)に出演。ウクライナ国防省が首都キーウ(キエフ)近郊ブチャなどでロシア軍による民間人の大量虐殺があったと発表したことに言及した。

 ウクライナ当局はロシア軍撤退後、キーウ州の各地に入り捜査を実施し、3日までに民間人410人の遺体を確認したと発表。ゼレンスキー大統領は4日、捜査はまだ始まったばかりで、実際の犠牲者数は「現在把握しているよりもはるかに大きいと確信している」と述べた。ブチャでは300人以上が拷問を受けたり、殺害されたりしたと説明した。また、ブチャを上回る被害が同州ボロディアンカで確認されたとしている。ロシアは虐殺への関与を否定しているが、米欧メディアはロシア兵が民間人を殺害したとする住民の証言を報道している。

 番組では、ブチャの民家の地下室で両手両足を縛られた子供を含む男女18人のバラバラにされた遺体があったとする英・タイムズ紙の報道や、ロシア軍の司令官が市民の頭にTシャツをかぶせて目隠しし、銃で後頭部を撃ったとする報道などを伝えた。

 MCの谷原章介が「サコさんからご覧になって、このロシア軍の行い、どう思われますか?」と聞くと、サコ氏は「極めて残虐的で、ブチャの市長が言っていたようにある意味で関係のない一般市民が巻き込まれて、その人たちが1番被害を受けている」と指摘。そして「私はこれを見て、ロシア軍は平常の状態でやっているのかというところが疑われる。普通の感覚で同じ人間をこうやって殺していくということはあってはならないし、いろんなことが疑われる。指示系統の乱れより、このロシア軍の人たちは何らかの外的要因で頭が正常でないのでは、と私は言いたい」と自身の見解を述べた。

 そのうえで「われわれはグローバルとか平和とか、いろいろなことを言っているんですけど、この地球上が不安になるばかりの生々しい映像を見ると、日常生活をどう送ればいいのかということすらも不安になる。ある意味、ロシア、あるいはウクライナ以外の人たちもそう感じてきているんじゃないかと思う」と自身の思いを話した。

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2022年4月6日のニュース