M-1制覇の錦鯉・長谷川 結成秘話語る ギャンブルにのめり込み「辞め時かな」と思った40歳で

[ 2021年12月28日 12:26 ]

「M-1グランプリ2021」で優勝した「錦鯉」の長谷川雅紀(左)と渡辺隆
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 「M-1グランプリ」を制したお笑いコンビ「錦鯉」が27日放送のテレビ朝日「M-1グランプリ2021アナザーストーリー」(後11・15)に出演し、結成秘話を明かした。

 長谷川雅紀は50歳、渡辺隆は43歳の中年コンビ。結成して9年となる。長谷川は10年間、6畳一間で1人暮らし、渡辺は父と2人暮らしを続けている。長谷川は19歳のときに、北海道で劇団に入り芝居を始めたが、「人が笑ってくれる場面とかが楽しかった」と高校の同級生・久保田昌樹さんと、23歳で札幌にできたお笑いの事務所に入り、コンビを結成した。

 事務所ではタカアンドトシらがブレークする中、なかなか売れず。久保田さんに誘われ、上京。「僕はお金がなかったから、旅費とか生活する最初の家賃とか。それでも優先的にその人と一緒にやりたかったんですよ」と長谷川。M-1にも出場したが、結果は出ず。10年にはM-1の中断が決まり、「相方が体調を崩したんですよ。それで体を壊しちゃって、続けられなくなって北海道に帰る、それで解散に」と17年間組んだコンビを解散した。

 その後は1人でピン芸人として活動したが、人生の目標を失うと、ギャンブルにのめり込んでいった。「40になって、バイトとギャンブルしかしてなかったんで。アルバイトも週に6、7くらい入ってたんで給料もそれなりにあったんですけど、それをギャンブルにつかったりしてたんで。先が見えなかったんで、40歳という節目もあったんで、まあもういいかな、みたいな。辞め時かなと思いましたね」と語った。

 そんなときに「電話が来て、会わない?みたいな」と声をかけ、あきらめさせなかったのが渡辺だった。渡辺はダウンタウンに憧れてお笑いを始め、25歳でM-1に挑戦、その後コンビを解散し、違うコンビで挑むものの一向に芽は出ず再び解散。「お笑いもほぼやってなくて」という時期が続いたが、2012年に転機が訪れた。長谷川を見て「バカなおじさん余ってんなと思いまして。面白かったですからね。存在が面白かったので。この際一緒にやってみようかなと思ってやってみました」と振り返った。そうしてがけっぷちの漫才コンビ「錦鯉」が誕生した。

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2021年12月28日のニュース