M-1覇者錦鯉 結成後まず取り組んだのは長谷川の借金返済「響いたというか」渡辺は月5本のネタ作り

[ 2021年12月28日 13:12 ]

「M-1グランプリ2021」で優勝した「錦鯉」の長谷川雅紀(左)と渡辺隆
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 「M-1グランプリ」を制したお笑いコンビ「錦鯉」が27日放送のテレビ朝日「M-1グランプリ2021アナザーストーリー」(後11・15)に出演。結成して最初に行ったことを明かした。

 錦鯉は長谷川雅紀は50歳、渡辺隆は43歳の中年コンビで2012年に結成。結成当時は40歳と33歳だった。

 長谷川は23歳で高校の同級生と北海道でコンビを組み、その後上京するも売れず。相方が体を壊し、17年間組んだコンビを解散した。ピン芸人として活動も、全く売れずに目標を失ってギャンブルにのめり込み、40歳で「辞め時かな」と思っていた時に渡辺から声をかけられた。

 結成して最初に取り組んだのは長谷川の借金返済だったという。当時の長谷川は「夜10時から朝8時までバイト行って、そのあと帰らないでパチスロ行って、ずっと1日家帰らないでそのままやって、また10時からバイト入るみたいな。依存症ですよね」といった生活を繰り返していた。だが渡辺からは「ギャンブルも借金もなしにしてくれ」と言われ、長谷川は「それでやめました。響いたというか、単純にもう借金は返していかなきゃならないなと」と当時の心境を語った。

 渡辺が長谷川にギャンブルをやめ、漫才に集中させるために取り組んだのはネタ作りだった。「毎月新ネタ5本作ってましたから。年間60作ってたのかな」。長谷川については「根は真面目なんですよ、凄く。やろうって言ったらやるんですよ。1人だとどうしていいか分かんない。ちょっと道筋がいるというか」と説明。そのネタに必死に取り組み、ひたすら芸を磨いた。

 長谷川は「しんどかったんですけど、ネタ月5本やるとどうしても完成度低いし、どうしようもないネタもあるんですよ。それでもやることに意義があるみたいな感じで」と話しながらも、「錦鯉を組んで、だんだん楽しくなっていったんですよね。そうしてたら自然とギャンブルやる時間がなくなったっていうか」と振り返った。

 渡辺は「雅紀さんさえ売れてくれればいいなというくらいの気持ちですね。雅紀さんの面白さをもっと世の中の人に知って欲しいという気持ちはありますね」とネタ作りでこだわったのは長谷川の持つけた外れの「バカ」。するとコンビで初めて出場した15年のM-1では準々決勝に進出と、チャンスが訪れるようになったとした。

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2021年12月28日のニュース