紅白曲順発表 今年も大トリMISIA&白組トリ福山、2年連続同じトリは41年ぶり 令和の大看板に

[ 2021年12月28日 05:30 ]

紅白歌合戦の大トリを務めるMISIA(左)と白組のトリを務める福山雅治
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 大みそかの「第72回NHK紅白歌合戦」(後7・30)の歌唱曲順が27日発表され、昨年に続き、MISIA(43)が大トリ、福山雅治(52)が白組トリを務めることになった。

 2年連続で同じ組み合わせになるのは79、80年に大トリを八代亜紀(71)が、トリを五木ひろし(73)が務めて以来、41年ぶり。ポップス歌手では史上初となった。福山が祖母にささげるバラード「道標」の特別バージョンを歌った後、MISIAが東日本大震災の復興応援メッセージソングにオリジナルアレンジを加えた「明日へ 2021」で締めくくる。

 番組の一坊寺剛チーフ・プロデューサーは2年連続の起用に「2人とも日本を代表するトップアーティスト。視聴者の皆さんに次の日への希望を感じてもらえるようなステージになると思います」と狙いを明かした。紅白側からは、今後もMISIAと福山をトリで固定したいとの思いが強く感じられる起用となった。

 紅白は米津玄師(30)がテレビ初歌唱の場として出場するなど「神回」と言われた18年大会以降、番組を一気に若者向けにブランディングしている。かつてトリの常連だった演歌・歌謡系の出場者を減らしていく中で、NHK関係者は「これまで出演者の世代交代を進めてきたが、高齢者の番組離れも進んでしまった。ここは変わらない価値観を打ち出したい。MISIAさんと福山さんという人気も実力もある二枚看板を今後もトリで固められれば」と強調した。

 さかのぼれば、日本レコード大賞で激戦を繰り広げ「五八戦争」として話題になった五木と八代以前は、69~71年に美空ひばりさんが大トリ、森進一(74)がトリを務め、この3年連続が史上最長記録となっている。今年、MISIAと福山が日本中を感動に包み、看板コンビとして存在感を示すことができれば、新たな記録を打ち立てることも見えてきそうだ。

 【紅白トリアラカルト】
 ☆歴代最多 紅組と白組のトリの組み合わせでは、美空ひばりさんと三波春夫さんのペアが通算4度で最多。63、64年と66、67年にそれぞれ連続で登場した。
 ☆最大年齢差 97年、当時49歳だった五木ひろしと20歳だった安室奈美恵さんのペアが、29歳差で歴代最大の年齢差。
 ☆初のポップスペア 10年に紅組トリの「DREAMS COME TRUE」と白組トリの「SMAP」が実現。初めて両組ともにポップスという顔合わせとなった。

 《ジャニーズ投入で前半戦テコ入れ》人気のジャニーズ勢は第1部の中盤から出演が続く。先陣を切るのは、昨年初出場した「SixTONES」。その後も紅組歌手を挟み、デビュー15周年で初出場を決めた「KAT―TUN」、CDデビュー年から4年連続で出場する「King&Prince」が出演。第1部の出場者ラストを初出場となる「Snow Man」が飾る。第2部は2組目に「関ジャニ∞」が登場。NHKとしては前半戦の視聴率が低いことが長年の課題で、ジャニーズを集中投入することでテコ入れを図る。

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2021年12月28日のニュース