藤井3冠“怪物”糸谷八段に快勝、最年少挑戦権&年度内5冠へ「上を目指す戦いできれば」

[ 2021年9月28日 05:30 ]

<第71期ALSOK杯王将戦挑戦者決定リーグ戦>糸谷八段(左)とともに対局を振り返りながら、感想戦を行う藤井3冠(撮影・平嶋 理子)
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 将棋の第71期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)挑戦者決定リーグは27日、大阪市の関西将棋会館で藤井聡太3冠(19=王位、叡王、棋聖)が糸谷哲郎八段(32)を82手で破り、2年ぶりの白星発進を決めた。すでに挑戦を決めた来月開幕の竜王戦に続き、年明け開幕の7番勝負で年度内最大5冠を目指す戦い。3期連続の参戦で本命視される今期こそ、豊島将之竜王(31)が持つ20歳8カ月の王将戦最年少挑戦記録の更新を狙う。 藤井VS糸谷指し手

 2年ぶりに白星発進を決めた19歳は穏やかな笑みを浮かべた。「いいスタートが切れた。今期は上を目指す戦いにできれば」と初挑戦への意欲を語った。渡辺明王将(37=名人、棋王)と並ぶ、最多タイトルホルダーの自覚は十分だ。

 糸谷の攻めを、未然に読み切っていたかのような先受けでしのいでいく。王頭を補強する42手目△6三銀、背後からの飛車打ちに備えた64手目△6二銀。

 「こちらの王が薄い。なるべく寄りづらい形を保てればと思った」。対して、攻めを継続するために駒損を受け入れるしかなくなった糸谷を「こちらが手を作れるかどうかの将棋。攻めが細くなってしまった」と嘆かせた。

 「怪物」の異名がある糸谷を退けて白星発進。リーグ初参戦の第69期は三浦弘行九段(47)との初戦を白星で飾り、タイトル初挑戦へ肉薄する4勝2敗で終えた。昨年の第70期は開幕3連敗が響いた。3連勝で盛り返したが同じ3勝3敗で順位1位の広瀬章人八段(34)がリーグ残留し、同成績で3位の藤井は陥落と順位差に泣いた。

 中学生デビューから快進撃を続ける藤井が知った、最大の挫折。1年前からの成長が時間管理だろう。「早見え早指し」の決断力で知られる糸谷が昼食休憩前に1時間6分の大長考。残り時間を上回った状態で、藤井が得意の終盤戦へ突入した。

 王将戦史における最年少挑戦を目指す戦い。豊島が挑戦した11年の第60期、当時の20歳8カ月が第71期を迎えた王将戦の最年少挑戦記録。年明け早々に開幕する7番勝負で今期、藤井が挑戦権をつかめば19歳5カ月で記録更新する。

 デビュー以来収集する最年少記録のコレクションに貴重なワンピースを加える戦いが始まった。

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