井上咲楽 眉毛を整えたら人生が好転 「ちょっと変えると何か変わる」

[ 2021年9月28日 09:00 ]

フォトブック「さよならMAYUGE」を手に笑顔を見せる井上咲楽
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 【牧 元一の孤人焦点】会社に送られたホリプロの業界向け広報紙「ほらいずん」に、こんな1文があった。「トレードマークの『ゲジ太眉』を整えたら、人生が好転、新たな世界が見えてきた!」。夢のある話だ。都内の同社にタレントの井上咲楽(21)を訪ねた。

 井上は明るく語り始めた。

 「小学生の頃は地味な子で、毎日、図書室に行って本を借りて読んでました。中学に入って『ゲジ眉』とか言われて、いじられキャラみたいになったんですけど、友だちができました。眉毛に助けられた感じです。その頃、みんなが眉毛を剃っているのを見ても『へえ~』と思うくらいで、剃ろうとは思わなかったですね」

 芸能界にあこがれたきっかけは、幼少期に見たNHK教育テレビ「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!」。高校生の時、第40回タレントスカウトキャラバンで特別賞を受賞し、タレントの道が開かれた。

 「眉毛の恩恵を受けました。オーディションで前髪を上げた時、審査の人たちが眉毛を見て『エッ!?』と驚いた感じになったんです。決戦大会では、『Mr.ビーン』(眉毛が印象的な、英国のコメディーの主人公)のものまねをしました。ウケませんでしたけど…。芸能界に入って、周りからは『剃った方がいいんじゃない?』と言われていたけれど、『仕事道具を捨てろ』と言われているようなものだと思っていました。剃るタイミングがなかったです」

 転機が訪れたのは、昨年12月。日本テレビ「今夜くらべてみました」で、眉毛を整える企画を提案された。

 「眉毛のおかげで仕事をいただいているというのがあったので、これで仕事がなくなってしまうかもしれないという不安はありました。でも、それまでの6年間、爆発的に売れていたわけではないし、低空飛行の状態から抜け出したい、あいまいな苦しみから抜け出したいという思いがあったので、剃ります!という感じでした」

 番組の収録で初めて整った眉毛。自分自身では変化の効果にいまひとつ自信を持てなかったそうだが、放送後の周囲の反響は大きかった。初めてのフォトブック「さよならMAYUGE」(幻冬舎)が発売に至ったのも、その成果の1つだ。

 「ありがたいことに仕事が一気に増えました。バラエティーの仕事も増えたし、いろんなジャンルの仕事をいただけるようになりました。私自身が変わったというより、周りが『変わったね』と盛り上げてくれたことが大きいと思います。私のSNSのフォロワーは女性が8割くらいで、20代、30代の人がかなり多いです」

 眉毛を整えただけで人生が変わる。それは若い女性たちにとって、ちょっとしたシンデレラストーリーなのだろう。しかし、それは女性の美容に限った話ではないかもしれない。例えば「眉毛」を「仕事」に置き換えて考えてみる。仕事のやり方、仕事への取り組み方を少し変えてみたら、人生が変わることはないだろうか…。

 「自分にとって最もインパクトのあるものをちょっと変えると、何か変わるんじゃないかと思います。私は以前、眉毛は命綱という感じだったけれど、今は私が主導権を握っています。自由に太さを変えられる。元相方という感じ。でも、ライバルでもありますね。まだ眉毛の力を借りて仕事をしているところがあります。きょうも、こうして、眉毛のことで取材していただいているわけですから」

 井上は楽しげに笑った。話していると、仕事が増えたのは眉毛を整えたためだけではなく、豊かな個性が芸能界に浸透し始めたからだと思える。次の取材では、眉毛の話は抜きに、その愉快なトークに耳を傾けることになるだろう。

 ◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局デジタル編集部専門委員。芸能取材歴30年以上。現在は主にテレビやラジオを担当。

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